興味がない彼女。２ (ページ45)

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SG ページ45

『ユンギ...』

「はぁ、大丈夫って言ってたくせに」

俺が病気で入院している間、ユンギがいなくても大丈夫、なんて強がって笑ってたのはどこのどいつだ。

写真立てを見てぼーっとしている。いつまでそのままのつもりだ

『ダメダメ、ユンギに忘れろよって言われたじゃん。泣くなよって、言われ、たじゃんっ、』

はぁっとため息をついて上を向いている。涙を堪えてるのか？

俺と交わした約束は守ってくれてるみたいだな

「...A」

幽霊ってこんな感じなんだな。

普通に生きていた頃と変わらないし、普通に自由だ。

身体は軽いしちょっと透けてるんだけど。

まだ実感が沸かない。

Aに...触れられるかな

そっと触れてみる。だが、あのあたたかい感触は手に伝わらず、するっとすり抜けるだけ

「やっぱり、か」

わかってはいたけど、実際こう現実に突きつけられると辛いものがある

『っ！？さむ...風邪かな』

「っA？」

...あ。そういえば、A、霊感強いとかなんとか...俺が触れたら、A身体悪くなったりするのか？

もう一度、触れてみる

『っ...なに、嫌だ...』

Aの白い腕に鳥肌がたつのが目でわかる

あ、ダメなんだ。触るのも

「っ...」

よかった、Aが見えてなくて。こんな情けない姿見られたら俺...

『...ユンギ？』

「っえ」

振り向くとキョロキョロとあたりを見回している。...わかるのか？俺が？

「っおい、わかるのか？A！！」

期待が持たれる。

もしかしたら、見えてる？聞こえてる？

だけど、すぐさまそんな期待はどん底に叩きつけられる。

『...っ違うよね、ただの風邪だよね...はは、どんだけユンギのこと、好きなのよ...』

違う、いるんだよ。俺、ここにいるよ。

「っくそ...くそ！くそ！！」

なんで、俺がこんな...目に...

２人が部屋で泣き崩れた俺の死んだ日