スイッチ ページ44
「ねぇ？こんな所で私とお弁当食べてて
いいわけ？」
ベンチのような長いソファで、三人並んでお弁当を食べている
私の両隣には大きな男性がいるから
その圧迫感はハンパでは無い
YN「ん？別に大丈夫だけど」
「だって
バンドのメンバーさんとか、ダンサーさんとかスタッフさんとか
コミュニケーションとりながらご飯食べたほうが良いんじゃないの？」
とても大きな会場での、スケールの大きなコンサートだから
こんな所で私となんてお弁当を食べているより
関係者と過ごした方が良いのではないか
そんなことを考えるのは、きっと私ではなくてもそう思うはずだ
そもそも、私はコンサートを見て
早々に彼等から離れるつもりだった
今日、こんなふうに並んでお弁当を食べるつもりは少しも無かったのだ
CM「コミュニケーションは十分とってるから問題ないよ」
YN「そうそう。
それより、こんなふうにリラックスした時間が今の僕らには大事なの」
「ふぅ〜ん。そういうものなの？」
CM「そういうものなの」
「そうなのね」
YN「っふ(笑)なんか新鮮だね。こういう所でAに会うのは」
二人の話をキョトンと聞いていた私を
ユノは笑った
「だって私、ただの家政婦だもん」
YN「そういう意味じゃなくって。
部屋の中以外でAと会えてることが
今日は嬉しいと思って」
「……そう？」
YN「うん」
そう言ったユノは、はにかみながら微笑んだ
確かに
今まで彼等の部屋以外で会う事なんてなかった
私は彼等の、ただの家政婦だから
CM「外で会うと、Aが小さく感じる」
「えっ？」
CM「家の中ではもっと大きく感じるのに」
「それって、私の態度が大きいってこと？」
CM「あははっ！(笑)
そんなこと言ってないだろ？
きっと、今日はスイッチが逆転してるからかな」
「スイッチ？」
CM「うん。
家に居る僕らはプライベートで、Aは仕事中。
で、ここに居る僕らは仕事中で
Aはプライベート」
「あぁ。そうね」
CM「スイッチが入ってないAを見るのは……
2度目かな」
「あぁ……そうね(笑)」
CM「あはは(笑)」
彼等の部屋のソファで寝てしまった時のことを
チャンミンは言っているのだろう
私としては失態だったけれど
YN「ん？2度目って？」
CM「ヒョンには内緒」
YN「あ〜っ！なんだよっチャンミンっ！」
また頭の上で繰り広げられる闘いに
私は笑いながら箸を進めていた
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裕(プロフ) - alexisさん» 最初の難しさに楽しさを見出しているような。。。みたいな感じで(笑)いつもありがとうございます(*´∀`*)ノ (2018年10月2日 22時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - あまいくりーむさん» ありがとうございます(T.T)次章もがんばって更新しますね！ (2018年10月2日 22時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 環琉さん» ありがとうございます(ToT) (2018年10月2日 22時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ジェジュンとの“仕事”…ヒロインはプロですが、、、ぃやー難しい仕事ですよね…けど、めっちゃやり甲斐もありそうな……。次章も楽しみにしています♪ (2018年10月1日 23時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - すごく面白いです！楽しみに拝見しています！ (2018年10月1日 17時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年4月17日 13時
