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はじめましてAAAです〜8〜 ページ9

探してくる。
と、スタジオを出たものの


「あいつの行きそうな場所なんて
俺、知らねぇし…」
心の声が思わず出てしまった。


トイレ?
他の空いてるスタジオか?
てか、事務所の中にいるのか?
外出て行かれたらもう探せないな。

色々な事が頭をよぎる。

「とりあえずこの階の端から探すか。」
走って向かう。

スタジオがある階の突き当たりは
自動販売機があり、ちょっとした休憩スペースになっている。
走る事、ものの数秒たらずで着いた。
そこには数人、飲み物を飲んだり談笑したりしていた。

その中に一人ぽつんとお茶を飲んでいる西島がいた。
予想に反してすぐ見つかったので
思わず「うおっ」と声が出てしまった。

西島は チラッとこちらを見ると
視線を下にズラし俯いた。

「おい。西島」
末吉は声を掛け近づく。
そしてスタジオでの事、今までのメンバーに対する態度を謝罪した。
謝罪した上で、自分の考えを伝えた。

すると西島も
「俺も急に胸ぐら掴んでわるかった。…ごめん。
でも末吉ひとりだけが頑張ってんじゃねぇ。と、俺は思ってさ。
みんな、努力してるぜ?
千晃ちゃんなんか、ダンスレッスンの前に早めに来て、空いてるスタジオで自主練してから今日も集合してる。知ってる?そういうの?」



「末吉くん早いね」と言ってスタジオに入ってきたあの前に練習をしていたのかーーー。
確かに、伊藤さんはダンスの覚えはあまりよくない。でも次の日までには振りは一通り入れてくる。プロとして当たり前だと思っていた。

西島は続けて
「千晃ちゃんはダンス経験無いんだよ。オーディション受かってからレッスン始めたんだって。なのに経験者と同じスピードのレッスンについてくるって並大抵の努力じゃないと思うんだ」

末吉は目を丸くして驚いた様子で西島を見た。
伊藤さんがダンス初心者だなんて知らなかった。

「末吉はメンバーの事、知らなすぎだよ。
このメンバーが選ばれたのも何かの縁。もっとみんなと切磋琢磨して、ひとつのグループになっていかないとさ。今の末吉は一人で先に行っちゃってグループである意味が無いと思う。」

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作者名:憂〜Ui〜 | 作成日時:2017年9月19日 0時

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