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プレッシャー〜5〜 ページ16

「あっ!もうこんな時間。私、帰らないと」

「帰らないとなんなん?」

「帰ってデビュー曲のデモ聴いて練習しないと…って真司郎くんもでしょ?」

「そうや。俺も練習しないとアカン。」

「じゃぁ帰らなくちゃ。帰って練習しなくちゃ」

そう言ったAの右手首をギュッと握って

「じゃぁ約束して。来週から俺たちと練習出来るようにダンス頑張って」

「え…それ…は……まだまだ実力が…」

「俺が教えたる。だから頑張れ。」


真司郎はニカッと笑ってこちらを見た。
なんて綺麗な顔なんだろう…。

ジーッと見ていたら

「なんや?俺に惚れたか?」

「ちゃうわ!」

「ええ、ツッコミやん。笑」

自分でもビックリするくらい真司郎くんと
仲良くなれて驚くと同時に不安が少し無くなって自然と笑えてる自分がいた。

「とにかく今日はありがとう。私、最後戸締りしてカギも返さないといけないから、先帰ってて。」

「そか…。じゃぁまた」

「うん。また教えてね。ばいばーい」


真司郎くんと別れた後、ニヤニヤが止まらなかった。
なんだか急に上手くいくような気がしてきた。
あれだけ納得いかなかったダンスも真司郎くんに教えてもらって、褒めてもらえて、すごく今日一日で収獲があった。
早く、みんなと一緒に練習したいとまで思えるようになったそんな日だった。

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作者名:憂〜Ui〜 | 作成日時:2017年9月19日 0時

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