【刀剣乱舞】女装審神者と愉快な刀たち-第四幕-【男主】

第177振：きっかけは突然に ページ27

姥「……何があった」
主「とある事情で顔を近づけたら…」
姥「…俺がいない間に」
主「うん」

う、うう…沈黙が辛い…何も言えないし……

姥「あんたは同性だという意識があるんだろうが、相手は異性だと思ってるんだぞ」
主「その通りでございます…」
姥「面倒なことになる前にバラせ、それなら燭台切の件は許す、腑に落ちないが」
主「…うん」

バラすのがすっごく怖いとこだ
信頼してほしいとかほざいて自分は隠し事してきて…

姥「普通大将というのは男だろう、男が男について行ってデメリットはあるか？」
主「ないの？」
姥「むしろ女について行くのは違和感があったんだ」
主「でも審神者って女いっぱいいるよ？」
姥「…まさか、あんたそれに合わせたんじゃないだろうな」
主「ご名答すぎて何も言えない」
姥「馬鹿か…」

ため息混じりに言われたんじゃもう何も言えまい…すまん……
山姥くんも自分を抑えてこういう話を持ちかけたんだろうし…本当は1発殴りたいんじゃないか？

主「わかったよ、言うよ…山姥くんに嫌われるとか嫌だし…」
姥「嫌なのか？」
主「なんか、想像したら嫌だなって思った」
姥「…ちょっと、嬉しい」
主「あ〜笑った〜！」
姥「み、見るな！！」
主「ほらほら見せろよー！」
姥「やめろっこのっ」

こうやって過ごすのが楽しすぎて意識してなかったかもしれないけど
山姥くんといると、楽しさが倍になる気がする
なんていうんだろう、他の子と違う気持ちになれるっていうか…

案外こういうのが恋のきっかけだったりするんだよなぁ〜…


……………って、え！？

主「…」
姥「どうしたいきなり」
主「……なんでもない」
姥「？？？」

き、きっかけって突然来るものなんだな…
あぁ…相手が男でも女でも一緒か……

……まだ断定できないけど

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