【刀剣乱舞】女装審神者と愉快な刀たち-第二幕-【男主】 (ページ5)

今日:14 hit、昨日:9 hit、合計:130,419 hit

第五十五振：手作りごはん（山姥side）ページ5

姥「…？朝か」

主は…まだ寝ている
この前は俺の寝顔を見られた上にからかわれた
今回は俺が先に起きたのか……

姥「……」

主は、昨日のことを覚えているだろうか
手を繋いだこと、抱き寄せたこと

姥「…水でも取りに行くか」

台所には燭台切がいた
あいつが来てからずっと食事は任されている

燭「あ、国ちゃんおはよう」
姥「あぁ」
燭「…主は？」
姥「まだ寝てる」

あの時夜中だったからな、まだ寝ているのもわかる

燭「そういえばさ、夜はどのくらい飲んだの？」
姥「！？」

なんであいつが知ってるんだ…？

燭「夜中目が覚めてね、僕から見てすごく楽しそうだったよ」

見られていたのか……

燭「主はお酒弱いかい？」
姥「俺より先に酔いかけてた」
燭「そっか」

そう言いながら燭台切が鍋を出した

燭「国ちゃん、主のためにおかゆ作らない？」
姥「粥…」

どこまでわかってるんだか気になるが
まぁ、胃に優しいものを作るというのには賛成だ

姥「………作る」
燭「オーケー、作り方は任せてくれ」

やはり俺も、料理ができた方がいいのか
生憎得意なことは何もない身だからな

燭「国ちゃんは国ちゃんのままでいいと思うよ」
姥「！？」
燭「主のために料理の1つ出来たらな、とか考えてなかった？」
姥「お前はなんなんだ…！！」

読心術でも心得ているのか！？

燭「いや、心の中がわかったわけじゃないよ」
姥「？」
燭「主のために何かしたい、って思うのは誰だって一緒でしょ？」
姥「…」

そういうことか

燭「僕は指示したり手伝うだけだから、基本国ちゃんが作るんだよ、いい？」
姥「えっ」

俺なんかに、うまく作れるだろうか