【刀剣乱舞】女装審神者と愉快な刀たち-第二幕-【男主】

第六十四振：加州くんのお願い ページ14

とりあえず山姥くんを隣に置いて床に座る

お願いとはなんだろうか


加「主！俺の爪、可愛くデコってくれない？」


デコっ……ファッ！？

主「デコる…？加州くんの爪を俺なんかが…？」
加「当番やってたらちょっと汚れちゃって」
主「俺がやっていいのか？マニキュアとかやったことないんだが…」
加「主にやってもらいたいの！」

可愛く飾ることで主に愛してもらえる、と考えている加州くん

山姥くんとは反対なんだなって思う


主「失敗したらごめんね」

し、慎重に塗らないと……




加「主」
主「何？」

加州くんの爪と真剣に向き合っていると
急に話しかけてきた

加「さっきすごくこわい顔してたから心配したよ？」
主「あぁ…ごめんね……」
加「切国、治らないの？」
主「………」

治らない、か
治らないというか治せないかな……

主「今の俺じゃ技術不足だよ」
加「こんなに主が必死なのに、どうして顔出さないんだろ」
主「原因はわかんない…けど、敵が何かしたんじゃないかな…」

それしか考えられない
初めて会った敵だし、未知なる力を持っていたとしても不思議じゃない

もしかしたらみんなもそうなってたかもしれない………
そう思えば被害は少ないと感じるけど……あっ


主「か、加州くん……」
加「ん？」
主「不器用でごめんね……」
加「いーじゃんいーじゃん！左もやって！」
主「…わかった、貸して」
加「ん」

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