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"着きました"という吉沢さんからのメッセージに
スタンプを返して家を出る。





吉沢「おはよう」

『もう昼ですけどね笑』

吉沢「確かに笑、行こっか」






休日にわざわざ家まで迎えに来てくれた同僚。

当たり前に助手席に座って『どこ行くの?』なんて
聞いちゃって、なんだかデートみたいで歯痒い。
 
 
 
 
 
 
吉沢「中華好き?」
 
『うん、大好き!』
 
吉沢「良かった」
 
 
 
 
『後で運転変わりますよ』
 
吉沢「おかまいなく」
 
 
 
『私運転好きなんで』
 
吉沢「じゃあ、…あとで」
 
 
 
 
 
 
 
 
少し口元を緩ませた吉沢さんに『どしたの?』と聞くと、たちまち彼は声を出して笑い出す。
 
 
 
 
 
 
 
 
吉沢「いや、頑固だなぁって」
 
『え?そんな事ないよ』
 
 
 
吉沢「だってあのプロジェクトの時だって、
分担するって言うまで引かないつもりだったでしょ?」
 
『あれは吉沢さんが頑固やったんやって』
 
吉沢「いや笠松さんでしょ笑」
 
 
『まぁこんな言い合いしてる時点で二人とも頑固やけどな笑』
 
吉沢「あはは、間違いない笑」
 
 
 
 
 
 
大きな笑い声を上げる吉沢さん。
彼の笑顔に釣られて私も笑ってしまう。
 
 
 

 
 
 
吉沢「笠松さん笑いすぎ笑」
 
『吉沢さんのせいや笑』
 
 
 
 
 
 
 
吉沢「駄目だ、やっぱり笠松さんの笑顔つられちゃう笑」
 
 
『ちゃうよ、私が吉沢さんにつられてんの笑』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一瞬驚いた顔をした吉沢さんは、
再び笑顔に戻り「何だそれ」と目を伏せた。

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作者名:sun. | 作成日時:2021年4月19日 17時

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