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『まだ初日ですし、少しずつ馴染める様に頑張ります』
綾野「うん。でも気負いすぎないでね。無理は禁物」
『有難う御座います!綾野さんの負担にならない様に努めます。』
綾野「あはは笑 笠松さんは真面目だね〜笑
あ、あと…うちの部署"綾野"が2人いるから、俺のことは下の名前で"剛"の方で呼んでね」
『了解しました!』
「はーい」と緩く答えた剛さんと共に部署へと戻った。
とりあえず初めは、と渡された雑務に近い小さな仕事をこなす。
また、一からなんだなと実感した。
..
綾野「Aちゃん、昼休みだよ?」
剛さんに声を掛けられ周りを見渡すと
ほとんどの社員がデスクから居なくなっていた。
綾野「お昼ご飯食べに行こっか」
え?行こっか?二人で?
なんて疑問に思っていたら、既に剛さんは先に行ってしまったので急いで後を追った。
剛さんオススメのオムライスを手に食堂の一角に腰掛ける。心無しか周りからの視線を感じる。
綾野「おっ、どう?元気してる?」
とにかく顔が広い剛さんは横切る何人もの社員と言葉を交わす。
社員「剛さん今日も素敵です」
数人の女性社員からのやけに積極的なアピールにも、慣れたように笑顔で「ありがとう」と応えていた。
『食事誘って頂いてありがとうございます。オムライス、最高です!』
綾野「でしょ〜?ここのオムライス最高なの」
と言いながらも彼は美味しそうに生姜焼きを頬張っていた。
綾野「初日はどんな感じ?」
『うーん…新人の頃を思い出しました』
綾野「あはは笑 けど慣れたらすぐに責任のあるのもバンバン任されるから忙しくなるよ〜」
『そう願っています』
再びオムライスを口に入れる。
卵の半熟具合も中身がチキンライスな点も文句なしの絶品だ。
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作者名:sun. | 作成日時:2021年4月19日 17時