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カタカタと高速でタイピングをする吉沢さんの机に缶コーヒーを置く。






『昨日のお礼です』

吉沢「…あぁ、ありがとうございます」
 
 
『…何か、私でも手伝えることありますか?』
 
吉沢「いや…お礼ならこれで充分ですよ?」
 
『そうじゃなくて、…私もっと仕事したくて』
 
 
 
 
 
 
 
『来たばっかだし頑張り時だから、』と付け加えると「ふふ」と声を漏らす吉沢さん。
 
 
 
 
 
吉沢「じゃあ…これまとめといて貰えますか?」
 
『有難うございます!』
 
 
 
 
資料を受け取りお礼を言うと、
「ありがとうは俺の方だけどね」と再び口元を緩ませた。
 
 
 
 
 
 
..
 
 
 
 
 
 
 
 
帰社する時間になる帰り支度をしていると
部長が呼んでいる、と引き止められた。
 
 
 
 
部長「今日の吉沢のプレゼンがすごく良くて、」
 
 
 
 
緊張しながらデスクに行くと何処となく朗らかな表情の部長が話し出す。
 
 
 
 
部長「吉沢によると資料は笠松さんが作ったんだって?」
 
『私は、ただまとめただけで…あれは主に吉沢さんが作成した物です』
 
部長「おかしいな、吉沢は笠松さんが作った資料を参考にしたプレゼンだと言ってたが…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「まぁいい」と仕切り直した部長が私を見て微笑む。
 
 
 
部長「次のプロジェクトを吉沢とAさんの二人に任せよう思うんだけど…引き受けてくれるか?」
 
 
『…喜んで御請します!』
 
部長「大阪の頃の成績は耳にしてた。期待してるよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
..



 
 
 
 


 
 
 
 
自分のデスクに戻ると斜め前に吉沢さんはいなかった。
 
 
 
 
『あの〜吉沢さんって…?』
 
神木「多分喫煙所じゃないかなぁ」
 
 
 
 
 
 
 
仕事を終え伸びをする神木さんに喫煙所の場所を聞いてすぐさま向かった。

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作者名:sun. | 作成日時:2021年4月19日 17時

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