【A3!】ジョゼフィーヌにはさせない。【斑鳩三角】 (ページ1)

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Dalia et Josephine ページ1

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フランス革命の英雄、ナポレオン・ボナパルト。
彼の最初の妻はジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ。

ジョゼフィーヌは、ダリアをこよなく愛していた。
それはもう、誰にも譲らず独占するくらいには。

当時、ダリアは上流貴族間で大流行しており
また、ダリアは当時まだ珍しい花であったため綺麗に咲かせたダリアは彼女の矜恃であった。

そしてある日、そんな彼女の事が気に入らない貴婦人は知り合いの貴族に言う。

――――「ジョゼフィーヌのダリアを盗んできなさい」

貴族はジョゼフィーヌの庭師を買収し、
ついにダリアの球根を盗み出す。

貴婦人はその球根を自分の庭に植え、
綺麗なダリアを咲かせてしまう。

それを知ったジョゼフィーヌは、自分を“裏切り”、
自慢のダリアを他人に渡した庭師を解雇。
貴族は追放した。

さらには、どこでも綺麗に咲く姿を見ることができるようになり、
自慢出来るほどの価値を失ったダリアへの興味を失ってしまう。

つまり彼女は
ダリアのキレイな花姿に虜になっていた訳ではなく、
珍しい品種を庭に咲かせている
自分自身に陶酔していただけだったのだ――――

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