第10話 ページ10
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「あの、私、ま、MANKAIカンパニー監督の立花いづみって言いますAちゃんのファンでBUDDYの時からずっと追っかけしてます舞台も毎回見に行けるだけ見に行って雑誌も全部集めてるんですよまさか今日会えるなんて私今なら死んでも「落ち着けよ監督ちゃん…」ちょ、万里君ノイズ入れないで!」
「誰がノイズだ誰が!!」
「ふっ……ありがとうございます。私もこんなに綺麗なファンの方とお会いできて嬉しいです」
「ふぁ…(昇天)」
「監督!?」
現在地、MANKAIカンパニーの寮の前。
睨み合いを始めた碓氷君とヤン…の人を華麗に放置した美人さん…立花さんは碓氷君の言っていた通り私のファンらしい。
……大分想像と違ったんだけど…?
でも私辛辣な美人好きだよ。ワンレンざまぁ。
兎に角何がやばいって、ここがまだ屋外な事ね。
私一応人気女優だから、そろそろ人が集まってきそうな空気だ。それはまずい。
さて、どうしたものか。
「あの…取り敢えず中に入ってもらった方が良くないですか?SNSに拡散されても困りますし…」
「ほんとそれ!!」
うああ貴方なら言ってくれる気がしたよピンクのお兄さん…!さすが天使!!イケメン!!
その言葉にハッとしたのか、意識を取り戻した立花さんと監督バカ(失礼)2人。
ワンレンはさっさとスマホをいじっていた。ホント嫌い。
どうぞどうぞと立花さんに手を引かれながら建物の中へ。……でかっ……広っ……
わ、お花綺麗……手入れしてる人は天使に違いないな!
――――Prrrrrr
玄関の扉を開けた時、震えたのは携帯。
着信先は、篠ちゃん。あ、マネージャーね。
「あ、ごめんなさい。……はい?」
< ごっめーんAちゃん!今日1件だけ撮影あったんだった!てへぺろ〜>
「ふぁっ!?何時から!?何処!?」
彼女は最近変わったマネージャーで歳も近い。
こんな感じだから誤解されやすいが、実は敏腕なマネージャーとして有名です。ホントだよ。
…まさか仕事の伝え忘れがあるとは思ってなかったけどな!
碓氷君達に慌てて断りを入れて玄関の扉を開く。
――――「監督?誰が来てるんだ?」
テレビの向こうにあるはずだった声に
振り返らずにはいられなかった。
「――――っ……てん、」
<取り敢えず門のとこにいてねん!>
「A………?」
彼と目が合ったのが先か。
扉が閉まったのが先か。
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春野さん(プロフ) - 完結おめでとうございます!タイトルからこんな風に繋がるとは思ってなくて、思わず涙が出ました。本当に素敵な作品だと思います。この作品に惹かれたのがきっかけで天馬最推しになった位(笑)次回作やアナザーストーリー、あれば期待しています、頑張ってください! (2018年8月31日 10時) (レス) id: 43b6e8fc40 (このIDを非表示/違反報告)
ゴム手袋(プロフ) - いいところで更新停止ー!!!めちゃくちゃいいとこでー!!!待ってますー!!!!! (2018年8月7日 10時) (レス) id: 2405ca442d (このIDを非表示/違反報告)
一華 顕音(プロフ) - 狂さん» コメントありがとうございます!嬉しいです…!頑張ります!! (2017年12月30日 16時) (レス) id: f13dd29270 (このIDを非表示/違反報告)
一華 顕音(プロフ) - Mareさん» コメントありがとうございます!更新できるように頑張りますね! (2017年12月30日 16時) (レス) id: f13dd29270 (このIDを非表示/違反報告)
狂(プロフ) - とても引き込まれました!頑張ってください! (2017年12月29日 11時) (レス) id: 4e15e8f7b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一華 顕音 | 作成日時:2017年12月7日 17時