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2人とも口を揃えて
「勢いでごり押すしかないだろ。」
そう言った。
五「けど、あいつ嫌がるかもしんねーじゃん。あんだけ俺のこと……、」
家「お前に人を思いやる心があったとは……」
夏「ほんとだよ……泣けてくるね。」
ぶっ飛ばしていいかなこいつら。
そこでふと思い出した。
五「つかお前ら、俺がAを…男を好きなの変とか思わねーの?」
2人は顔を見合せた。
家「別に〜。むしろ、あの五条が必死になってるのが面白いから私は全然応援する。」
夏「まぁ、世間の目は厳しいかもしれないが……私は硝子と一緒で変ともなんとも思わないよ。
悟が本気なら、尚更止めようないしね。」
肩を竦めて笑う傑と、平然と煙草をふかす硝子をみて
ああ、こいつらがいて良かった
心底そう思った。
夏「まぁ、どうやって振り向かせるかは……当たって砕けろってやつさ。」
家「砕けんのかよ。でも五条なら変に駆け引きするよりいいかもな〜。」
五「ほーーん……」
明日から試すか
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ということで、
『あ、の五条さん、ちょ、近い……』
五「そうか?普通だろ。」
七「………鼻先あたる距離のどこが普通なんですか。」
Aを見かける度に
五「これやる。」
『え?え、これ…!ど、どこで買ったんですか?! 僕見た時全部売り切れてたのに…』
五「任務帰りに見てきたらあった。」
『ありがとうございます、』
声をかけたり何かあげたり…
五「これから任務?」
『はい、灰原と。たぶん明日には帰って来れるかと…って、すみません。聞かれてもないのに…』
五「なんで謝んだよ。怪我すんじゃねーぞ。」
『善処します。』
けどそれだけじゃ足りなくて
五「A」
『わ、……え、は、?ちょ、なにして…!』
ほっそい腕を引っ張って抱き寄せる。
五「早く戻ってこい。寂しいから。」
抱き締める腕に力を込めると、
『〜〜っ! わかりましたから!も、行くんで!!』
顔を真っ赤にしながら、俺を無理やり引き剥がして走ってった。
やりすぎたか なんて思ったけど、
【ありがとうございました。五条さんも気をつけて。】
端的なメールが送られてきて、思わずにやける。
翌朝、傑に自慢しまくったのは言うまでもない。
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作者名:リラ | 作成日時:2023年12月14日 10時