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確かに誰かに取られたくは無い。
気のせいだと言われてしまえばそうなのかもしれないし、自信が持てなくなる。
家「……なんかあいつの事が恋愛的に好きっていう根拠とかあんの?」
五「根拠?…そりゃ、」
探そうとするも、それらしき何かがある訳でもなく
五「……わかんねぇ。」
夏「はぁぁぁ………。恋愛初心者め。」
五「あ゛ぁん?!」
呆れた表情を見せる2人にまたイラつき始める。
夏「Aを見てたら胸が苦しくなるーとか、会えたら嬉しいとかないの?」
五「うわ胸が苦しくなるだって。寒いなこいつ。」
家「さっみー。暖房必要だわ。」
夏「帰ってもらっていいかな?」
そー言われてもなー……。
五「まぁ、強いて言うなら……」
家「お?」
夏「強いて言うなら?」
Aを思い浮かべながら言う。
五「なんかあいつがこっちに来たらバーンってなって、
笑ってんの見たらグーってなる。」
家「まさかの擬音語。」
夏「まあまあ、それで?」
五「なんか他の奴と…特に七海あたりと話してんの見たら胸?ってか心臓?がなんかギューって。」
夏「ふ、…うん。」
何笑ってんだこいつ。
夏「胸が痛くなる感じ?」
五「なんつーか、ズキズキする。べつに死ぬほど痛い訳じゃねぇけど。」
家「おーー。」
なんかこいつら楽しそうだな。
家「……で、何であいつを好きになった?」
そんなん
五「俺の中でビビっときたから。」
当たり前だろ と答えると2人は爆笑し始めた。
情緒大丈夫かこいつら。
家「はーー。さすが五条だな。傑作だよほんと。」
五「お前それ貶してんだろ。」
夏「それで、悟は具体的に何を相談したいの?」
困ったような、怯えてるようなあの表情。
五「どうやって振り向かせたらいいか分かんねぇ。」
そう言うと、また何言ってんだみたいな顔で見られた。
むかつく。
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作者名:リラ | 作成日時:2023年12月14日 10時