そんな__だよ ページ7
(五条side)
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部屋で1人悶々と考える。
五「……やっべぇ、どうやってアタックすればいいんだ。」
ん゛ーー と頭を悩ませるも、今まで誰かを追う恋なんてしたことないから分かるはずがない。
そもそも俺恋したの初めてだし。
ふと頭に過ぎるのは、潤んだ瞳と赤く染った頬。
五「餅みたいな柔らかさだったなー、」
今のところあいつが俺を好きになる可能性はほぼ無いに等しい。
中々に拒否してたからなんかあったんだろうなとは思う。
まぁ、前までの俺なら今頃傑に八つ当たりして部屋が崩壊してる。
けど案外落ち込みきれてないというか、どうにかして俺の気持ちを分からせたいって思うのは
『五条さん、最終話主人公死ぬらしいですよ。』
『この辛いのかけたら美味しいんですよね〜。』
『あ!今僕が勝ちそうだったのに……!』
どうしようもないくらい、俺がAでいっぱいだから。
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五「ってわけ。分かる?」
夏「何をどう考えたら私の部屋に行こうってなるんだい?」
五「だーかーらー!お前にAのこと相談してんの!さっきからそう言ってんじゃん!」
夏「一言も言ってないからこう言ってるんだよ。」
はぁ…… と溜息をつかれてイラッとする。
五「へーへー。俺が悪かったですよーだ。あーあ、俺の説明も理解できないとかお前の頭悪すぎだろどうなってんだ。」
夏「はは、自分が発言したかどうかすら覚えてない認知症予備軍には言われたくないな。」
バチバチと火花が散り始めた時、
家「よーー、お前ら毎日うるっさいなー。菓子貰いに来てやったぞー。」
頼んでもないが硝子が来て何とか収まった。
夏「で、何で急にAに告ろうってなった?ていうか悟、男が好きなのか?」
五「男だからじゃねーよ。Aだから好きなだけ。」
家「ふーん。」
興味無さそうに聞いてた硝子に
家「それさー、なんか独占欲とかがごっちゃになってるだけで気のせいなんじゃないの?」
何となく核心をつかれた気がして
芋けんぴを食べようとしていた手が止まった。
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作者名:リラ | 作成日時:2023年12月14日 10時