かえる。 (ページ7)

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” 友達 ” ページ7

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8時25分。

ゆったり登校してる人達と、朝練が終わり急いで着替えてる人達で1番騒がしい時間。

そんな時間に私はいつも通りの髪型と、いつも通りの心構えで登校するつりだった。

『昨日あんなラインが来なければ………！』

ゴールデンウィーク明けの登校日に、私に告白してくれた河野くん。

酷い振り方をしちゃったけど、嫌いだからそうしたわけじゃない。

その事をどうしても伝えたくて、

ろくに男子と話したことも無いくせに呼び出して、「友達から始めたい」とか言ってしまった。

ほんと、振っといてワガママなやつだな

って自分でも思った。

嫌な反応をして当然なのに、彼は笑って喜んで(？)くれた。

くれたんだけど…………、

『……………………と、友達になってすぐ2人でお昼食べるのって難易度高くない？』

2年間一緒のクラスで、ドライだけど何だかんだ優しい友達の佳奈ちゃんに相談中。

kana「えーーーー？私と友達になってすぐお昼食べてたじゃん。」

『それはそうだけど……、』

kana「にしても、河野一途だねぇ……。あいつだってモッテモテなのに。」

『なぁんで、私なんか好きになったのか……。』

ため息をつきながらボヤくと、

kana「やーいし、」

『いでっ、』

佳奈ちゃんにチョップされた

kana「はぁ〜………もう去年もほぼ毎日言ってたけど…何でそんなに自分を自分で卑下すんの。」

『だってー……』

どうしても、自分 ”なんか ” って考え方が抜けきれない。

『いつからだっけな、』

ふと窓の外を見ると、

kana「お、河野いるじゃん。」

部活用の大きなリュックを持って、友達と楽しそうに話してる河野くんがいた。

手振りなよって佳奈ちゃんに言われるけど、絶対振らないしってか気づかないでしょ。

自分に言い聞かせながら彼を眺めてると

junki「あーーー！！！！」

私に気づいてブンブン手を振る彼を見て

少しだけ顔が熱くなった気がした。

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