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朝のくそ早い時間に起きて、電車乗って朝練の毎日に戻ってもうた……｡
漫画みたいに、電車の中で定期落としてそれがきっかけで〜とかは全っぜんない。
なんでかって？
junki「……なんで朝からお前の顔見なあかんねん。」
keigo「はーー？ ほぼ毎日見てるでしょ？？？」
junki「……………はぁぁああ、」
keigo「ちょっと？ 何その溜息。」
こいつ(後輩)とリーマンしか居らん。
いやまぁ強いて言えば、社会人の皆様がおるけどもやで？
もーちょい柏木さんとか柏木さんとか柏木さんがいてもええんちゃうん？
……なんて思ってたのが通じたのか、
『……っ、河野くん、あの、その、
え、あ、うわっ、ごめん！！！！！』
昼休みに待ち焦がれた柏木さんから話しかけられた。
昼練からの着替え中に……………
junki「え？！ あ、柏木さん！？ ……え、あ、ちょ、ちょっとまっててすぐ行く！ てかごめんな！！！！！」
『いや、こっちこそごめん……。』
．
junki「ごめん、お待たせ。」
『あ、いや、全然、』
俺を意識してるのか、そうでないのか定かではないけど、
『あー、ごめん、その……部活忙しいのに……、』
めっちゃ しどろもどろ………
junki「全然大丈夫やでー！ ……その、えー、こっちこそなんかごめんな、」
『いや全然！ あの、昨日ラインしたと思うんだけど……、1つお願いがあって、
図々しいとは思う、し、嫌だったら全然いいんだけど……あの、』
ゆっくり頑張って話そうとしてる柏木さん。
なんか、その姿を見てるだけで心があったかくなるというか何というか。
junki「…うん、ゆっくりで大丈夫やで〜。」
『…………ち、から、』
junki「うん？」
『と、友達から！ ………始め、たいなって…………ごめ、』
手をぎゅっと握って、俺の顔色を伺うようにしてるその姿は、あんま好きじゃない。
やから、
junki「………俺、柏木さんと友達なれるん むっちゃ嬉しいわ。
じゃあよろしく！」
『っ、うん！』
” ごめん ” が口癖になってる、
それを俺がちょっとずつ変えていけたらなって
焦らんくていい。ゆっくりでいい。
嬉しそうに笑うその顔を
もっと引き出せるように頑張ろう。
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作者名：リラ | 作成日時：2023年3月28日 10時
