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junki「あーーーごめんーーー!」
『大丈夫だよ、……その、なんか落ち着かなくて早めに家出ちゃったら、
1時間前に着いちゃって、』
え?
junki「い、1時間前?!
え、いやまじで、え? え、ごめんほんまに、」
想像の倍待たせてて、何かもう罪悪感とかのレベルじゃなくて訳分からんことなってる。
謝り倒す俺に、ブンブン首と手を横に振りながら
『違うの、ほんとに…!
…………河野くんがあの時にね、
私のお弁当見て " いっぱい一緒に食べよう " って誘ってくれたから、
すごい楽しみだったんだ、
……あ、オフが少ないことはもちろん分かってるし、責めてるわけじゃなくて…!』
頑張って俺に伝えようとしてくれる。
こーゆーところが、俺の心をあっためてくれんねんなぁ……。
junki 「はは! そうなん!よかった俺もほんまに楽しみやったから。」
そう言うと、
ほっと安心したように肩を撫で下ろして、また笑った。
junki「ほな、いこっか!」
『うん!』
待ち合わせ場所から歩いて10分程度。
長いような短いような微妙な時間。
junki「えーー何ラーメン食べるか迷うなぁ……、
豚骨か…いやでもラーメンってなったら定番がいいか…、」
『んーーー………むずかしい…………、
味噌もありだけど、チャーシュー大盛りのも食べたいなぁ…、』
junki「うわぁ…めっちゃ美味しいやつやん…!」
『お腹減ってきたね!』
その10分が、今までで1番
濃かった気がした。
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ラーメンだけにね!(殴)
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作者名:リラ | 作成日時:2023年3月28日 10時