完璧なアイドルを落としたい。 (ページ9)

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強引さページ9

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田中｢じゃあいまから飯行こうよ｣

間宮｢行かないよ？｣

田中｢食べなきゃダメなんでしょ？それにドラマ祝いまだ貰ってない｣

間宮｢じゃあ私は何個頂いてないんでしょうかあー？！！｣

そんな会話を聞いて、周りのスタッフもクスクスと笑ってくれた

一通りのやり取りを終えて、今日は帰ってジェシーのドラマを見ながらバラエティのアンケートでも書こうかなーなんて思ってた

空を切っていた肩腕が、誰かに掴まれる

グイッと引っ張られて意図も簡単に引き寄せられる

驚いて後ろをむくと、ゴールドのネックレスが視界いっぱいに広がり

最近嫌という程嗅いでいる香水の匂いがした

田中｢…………本気で飯いかね？｣

誰にも聞こえないように、私の耳元で囁かれる

さっきの戯れてる時とは違う、低くて甘い声

間宮｢………な、……｣

樹の吐息が少しかかった耳は途端に熱を帯びた

いっつもふざけてるのに途端にこれだ。

なんでこの人はこんなに色気があるんだ……。

田中｢決まりね｣

間宮｢まだ何も言ってないし…｣

田中｢耳真っ赤なくせに？笑｣

間宮｢関係ないじゃん！｣

田中｢はいはい笑下の駐車場、俺の車待ち合わせね。送りのマネージャーにはてきとうに行っといて｣

そういって樹は隣に置いてあった私の手荷物ごともって行ってしまった

間宮｢………はぁ………………ズルすぎる｣

少しだけ心を落ち着かせて、樹の後を追いかけた。

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