完璧なアイドルを落としたい。 (ページ43)

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誰？！ページ43

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樹への恋心を自覚して、

それを諦めなきゃと思って

廊下でしょっぴーと遭遇して

樹の事を思いっきり否定したら本人が聞いてて

樹を傷つけた。

いつかはっきり言わないといけなかったのかもしれないけど、こんな形で聞かれるとは…

人生で初めて、メンバーと気まずいという空間が生まれた。

何を喋っても、なんだか気まずい

樹は目を合わせてくれない

間宮｢…って思うんだけど、ほ、北斗は？｣

松村｢え、俺？…俺そこわかんないから樹のほうが…ねえ樹？｣

田中｢いや、俺は前のままでいいと思う｣

間宮｢じゃあ北斗ここの振りは？｣

松村｢いや…だから、俺わかんないよぉ…｣

田中｢北斗、このインカムみんなに渡しといて｣

松村｢これって、一個しかないじゃん。Aのじゃないの？｣

田中｢いやー、まあ、北斗がいちばん近いし｣

松村｢えぇ…？｣

ちょうどいい所に居てくれる北斗を、架け橋のような扱いにしてしまっている

わかってる、このままじゃダメだって

はっきり言わなきゃ

仕事があるから樹の気持ちには答えられないって

でも樹のことは好きだって

…言っていいのかな。

こういう迷いが生まれてる時点で私は甘い…。

そして、その気まずい日が数日続いた。

今日の振り入れも、樹と目立った会話は特になし

目すら合ってない

みんなが帰ったあと、私はもう少しだけ自主練をしていく

ダンスは得意でも苦手でもない

でも完璧に覚えた方が、表情の変化が着けやすい

ダンスにいっぱいいっぱいにならないから。

一通り踊って、もうすぐ日付が変わりそうだった。

さすがに次の日に響くので、あと片付けをする

しゃがんだ時、持っていたペットボトルがつい転がってしまった。

間宮｢あー……いかないでー｣

転がるペットボトルを手で追いかけて捕まえる

その時、背中に誰かの重みが乗った

間宮｢…っ？！｣

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