完璧なアイドルを落としたい。 (ページ24)

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聞かない優しさページ24

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間宮｢…んで、なんの用｣

田中｢別に？｣

間宮｢べ？つ？に？？？？｣

田中｢はは笑めっちゃ怒ってる笑｣

間宮｢あのね、何時だと思ってるの｣

田中｢いいじゃん明日休みなんでしょ｣

SixTONESメンバーは全員スケジュールが共有されているので

誰が次の日休みで、どんな仕事があるかはそれぞれが把握してるし、されている。

間宮｢…なんかあったのかと心配するじゃん｣

田中｢……やーさしいー、ごめんね｣

こんな夜中の呼び出し、そんなのなんかあったかと思ってしまう

樹が思ったよりも元気そうで、いつも通りなので

密かに胸をなでおろしていた

田中｢さすがに部屋になんも無さすぎだろ｣

間宮｢物欲がないの｣

実はメンバーを部屋にあげたのは初めて。

というか、マネージャーの宮橋さん以外誰も来たことは無かった。

いつも帰るのは日付変わる頃だし、出ていくのも朝がほとんど

休みだってたまーにあるぐらいだし

正直、お風呂と睡眠が取れればそれでいいので

部屋には頂いたものと生活必需品以外特に何も無い

田中｢メンバー初いただき｣

間宮｢勝手に来ただけだけどね｣

私がソファへとまた腰を下ろすと

樹も帽子と荷物をてきとうにおいて、テクテクと付いてくる

田中｢ワイン飲んでたの？｣

間宮｢あ、うん｣

すっかり片付け忘れていたワイン達

樹も来たのだから、片付けてお茶でも出さなきゃと思ってた

田中｢片付けるの？別に飲んでていいよ｣

間宮｢いやでも…樹、車でしょ？｣

田中｢俺が勝手に来ただけだからいいよ｣

間宮｢そこは自覚あるんだ…｣

お言葉に甘えて、このままにしておくことにした

本当にただ来ただけなのか

それともなにか言いづらい用事でもあるのか

下手に詮索するのはやめた

樹が言いたい時に、言えばいいのだから

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