完璧なアイドルを落としたい。 (ページ23)

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ふぐページ23

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間宮｢……なに｣

田中｢寒い、入れて｣

私が少しドアを開けると、すぐさまその隙間に足を滑りこませて閉じれないようにする

間宮｢このまま足挟んでもいいんだよ｣

田中｢やれるもんならやって、イタタタ痛い！バカ！｣

生意気な口を聞くもんだから、そのままドアで足を挟んだ

田中｢バカ！ホントにやるやつがいるか！｣

間宮｢……はぁ…｣

これ以上玄関前で騒いでもご近所迷惑なので渋々樹を中へと通した

間宮｢今何時だと思って…｣

自分の頬が樹の両手に包まれて、覗き込まれる

間宮｢…？｣

田中｢…スッピン？｣

間宮｢…………！ッ｣

自分の顔がどうなっていたか、すっかり忘れていた

間宮｢……ッ最悪、ちょっと離して！見ないでって｣

樹の手をはぎ取ろうとしても、細いくせに樹のほうが力が強くて

逆に樹も手に力を入れるから

私の顔は挟まってフグみたいになる

田中｢……やば…かわいい｣

覗き込んでくる樹の顔は、いつもよりも優しくて

またドキッとさせられる

間宮｢可愛くないから！｣

田中｢いっつもどこでもメイクしてるもんね｣

間宮｢メイクで誤魔化してるからね！！｣

田中｢これみたのメンバーで俺が初めて？｣

間宮｢大人になってからはそうじゃない！！？｣

田中｢ふーん、怒って返事してるのもかわいい。｣

間宮｢怒ってんの分かってるなら、は！な！せ！｣

ようやく樹の手から解放されて

ずっと包まれてた頬は開放感を感じた

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