完璧なアイドルを落としたい。 (ページ22)

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自分勝手ページ22

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間宮｢そうだけど、どうしたの？｣

田中｢今どこ居んの？｣

間宮｢どこって…仕事終わったから家だよ｣

田中｢わかった、今から行くわ｣

間宮｢え？家に？｣

田中｢うん、多分10分ぐらいあれば着く｣

間宮｢いやいや、ほんとに無理よ？樹、じゅ｣

次に聞こえてきたのは、樹の声ではなく
プッーという機械音

10分後…？樹がここに来る…？

へ？

まずいまずいまずい

お風呂に入ったから完全なるスッピン

お仕事に行く際も、みんなに現実は見せないように最低限のメイクは自分でしていく派で

メイクしてない自分なんて中学生ぐらいまで

樹達ときちんと出会ったのは高校生のときだから

未だにSixTONESですら、ノーメイクを見せたことがない

間宮｢やばいやばいっ…！｣

自分勝手すぎる！もう！なんでこんな時間に？！

いまからメイクしようにも…！

あああああ！洗濯物の山があぁぉ！

普段からあまり物は置かないので

部屋自体はすごくシンプルな部屋だが

洗濯物はどうしてもでてしまうので

疲れたなっていうときは少し放置してしまうこともある

いまから畳んでしまう時間は無い！

隠せ！！

他にないか見られてやばいものはないか必死にチェックしている間に

ピーンポーン

チャイムが鳴ってしまった

間宮｢……はい…｣

田中｢俺｣

インターフォン越しに映っているのは、帽子を深く被った背の高い男の人

声からして絶対に樹

間宮｢…むりです｣

田中｢早く入れてくれないと、撮られちゃうよー｣

私がこのワードに弱いと知っていてこの人は言っている

悪いやつ…。

でも撮られる可能性があるのは本当なので、渋々オートロックを解除する。

ロックが解除されたのをみて

インターフォン越しの樹は少しだけニヤっとした。

それからすぐに

次はエントランスではなく自分の部屋のピンポンが鳴った

もう覚悟を決めて、そっとドアを開ける

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