完璧なアイドルを落としたい。 (ページ21)

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着信画面ページ21

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SixTONESみんなでの音楽番組への出演は無事終わり、帰ってきたのは日付が変わる頃ぐらいだった

ヘトヘトな体をなんとか引きずってお風呂に入り

沈むようにソファへと向かう

それでも、考えないといけないことは沢山あって

まだ寝る訳にはいかない

そんな中

私は珍しくアルコールへと手をつけていた。

提供で頂いたそれはそれは高価な赤ワイン

明日の仕事はお休みだし、このまま手をつけないのもなんだか失礼な気がして

1、2回使ったことがあるかないかの、こちらも番組で頂いたワイングラスにそっと注いだ。

1口、口にすれば、ブドウの果実味とタンニンによる渋みが口いっぱいに広がる。

んー、高価な味、笑。

ワインを片手に読んでいるのは

大我と一緒に決まったお仕事の原作の漫画

幼少期は芸能活動のほうが忙しかったので、漫画やゲームなどの娯楽に手を染めたことは無かった

なので大人になった今も漫画やゲームなどはあまり読まない派ではあるが

こうやって原作があるお話を頂いた時は出来るだけ読破するようにしている

最近便利だなと思うのは、携帯片手に電子で読めてしまうこと

漫画アプリに課金をして、全巻を揃えて

ちまちま読んでいく。

間宮｢…『俺のものになれよ』っねぇ…

あー、確かになんか雰囲気が大我に似てるな…｣

おつまみのチーズを口にしながら

誰もいないリビングでついつい独り言がもれてしまう

やはり人気なだけあって、原作の漫画は面白く

もう3巻目までたどり着いた

その時、横に置いていた私の仕事用の携帯の画面が光った。

そっとそちらに目を向けると

画面に移された名前は、田中樹

少しドキッとしたけど、こんな夜中に仕事の急ぎの話かもしれないので

すぐに着信画面をスライドさせる

間宮｢もしもし？｣

田中｢A？｣

機械から聞こえてくるのは、いつもだけど少し低い樹の声

名前を呼ばれただけなのに、私の心拍数はまたひとつ上がっていく

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