完璧なアイドルを落としたい。 (ページ20)

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迷いページ20

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田中｢いやダメだろ。｣

髙地｢メンバー間でキスシーンは、結構賛否別れるよ…｣

森本｢えー！俺はありだと思うけどな｣

京本｢俺も別にありだと思ってる｣

ジェシー｢…恥ずかしくてみれないよぉ…｣

松村｢こりゃまたとんでもないお話貰ってきたね｣

京本｢俺はAとの仕事なら人間関係作る必要なくて楽だし、

なにより一緒に仕事できて嬉しいよ｣

大我の事は信頼してるし、1番付き合いも長い。

ふたりで多くを語ることは無いが、言わなくてもわかるそんな関係

間宮｢んー…私もそうなんだけどね。するって言っても演技だし｣

髙地｢まあ別にそこまでメンバーだからって

意識しなくてもいいんじゃないかな｣

間宮｢だよねー…｣

恋愛モノは何度も出てるし、別にそのシーン自体に抵抗があるわけでもない

普段仲良くしている友達みたいな俳優さんと、そういう共演が決まるっていうのも

別によく聞く話だし。

京本｢しかも監督、みてこれ｣

大我が少し誇らしげにだしてきた企画書に書いてある監督さんの名前は

去年アカデミー作品を生み出した、今1番話題の監督さん。

さらに、原作の物語自体も超人気で待望の実写化

そしてそして、おいしい時間帯のドラマ枠

正直、それなりに話題にはなるだろうし

下手したら全然バズる可能性のあるお話

京本｢SixTONESを売り出す絶好の機会だと思うし、俺は受けた方がいいと思う。

ここで監督に信頼されたら次の仕事にも繋がる｣

大我がこの話をみんなの前で出したのは

私やマネージャーが返事を渋っているから

きっとメンバーの後押しが欲しかったのだろう

松村｢可能性の話だけど、片方が受けて片方が辞退するのはありなの？｣

間宮｢貰った話の条件として、私と大我の2人で受けるのが絶対条件。｣

片方が断れば、片方の仕事も白紙となる

京本｢とりあえず、俺はこの仕事に肯定的。あとはAが返事するだけ｣

間宮｢…うん｣

頂いた猶予は少ししかない

そもそもその猶予すら、メンバー間だからと気を使って向こうが用意してくれたもの

基本的に一分一秒単位の決断が求められるのがこの業界

向こうの気持ちが変わる前に、早めの決断が強いられる

私がこの仕事を躊躇しているのは

それから来る批判が怖いから…？

それとも、

違う理由から…？