完璧なアイドルを落としたい。 (ページ18)

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樹、アイドル宣言ページ18

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宮橋さんにAがレッスンしてるスタジオの場所を教えてもらって

すぐに走り出す

スタジオには真剣に鏡と向き合って、振り入れをしているAがいた。

間宮｢あれ？樹じゃん｣

音楽を止めてすぐに俺の存在に気づいてくれる

間宮｢樹、昨日はごめ｣

田中｢ごめん｣

間宮｢………樹が謝ることなんてないよ｣

Aはなにも間違ったことなんてしてないのに

どこまで優しいんだろう

田中｢違う俺が悪かった。俺もちゃんとAとアイドル目指すから、追いつくから…

SixTONESで、頑張るからっ…｣

間宮｢樹、ありがとう｣

田中｢酷いこと言ってっ…ごめん…Aのこと俺も大切に思ってるっ……｣

涙がぐっとこみあげてきて、言葉が上手く出てこない

Aはそっと俺の涙を拭ってくれる

不貞腐れて、やさぐれて、どうしようもなかった俺を

救いあげてくれたのはAだった。

初めて会った時から

顔が可愛いから仲良くなりたいなー、なんて思って

バカレアで共演が決まって

チャンスだと思って、近づいたら

思ったよりも面白い女の子で

なんとなくずっと惹かれてた

俺はこの日、それが確信に変わった

Aが好き

しかも、自分が思ってるよりも多分だいぶ重症

でも今は、まずSixTONESを大きくするために

この気持ちは隠しておく。

いつか、Aが俺らと距離を縮めてくれたら

俺の気持ちも

伝えれるのかな。

そんなことを思っていた、デビュー前の俺でした。

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