完璧なアイドルを落としたい。 (ページ11)

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お酒の話ページ11

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田中｢A何飲む？｣

間宮｢んー、烏龍茶で｣

田中｢お酒好きじゃないっけ｣

間宮｢いや、味とかそういうのは別に普通だけど次の日のコンディションが少しでも悪くなる可能性があるのが嫌なの｣

田中｢………さすが笑……｣

間宮｢少量でも浮腫んだり、二日酔いになるリスクもあるし……いや、樹は好きに飲んでいいよ？あくまでも自論だし｣

田中｢お前はほんとに徹底してるな。｣

間宮｢普通だよ｣

樹もあまり強くは無いが、別に嫌いでもないようだけど

車があるから樹もそういえば、今日は飲めなかった。

こんなお酒のこと言うと、考えすぎとか気にしすぎとか言う人もたまにいる。

それでもやはり、私にはアイドルという仕事しかないのだから

私なりのせめてもの、推してもらえる努力をしているだけ。

樹も私のことを窮屈な人間と思っているだろうか。

田中｢ほんとにずっと尊敬してる、そういうところ｣

間宮｢そ、うなの｣

田中｢Aに怒られたあの日から、んーいや出会った頃からかな｣

間宮｢樹はくだらないって言うと思ってた｣

田中｢言わないよ｣

間宮｢だって樹は女の子とばっかり遊ぶじゃん…プロ意識の欠けらも無い｣

田中｢ははは笑 Aまだそのイメージもってたの笑｣

間宮｢え、うん｣

田中｢これもさっきと一緒。Aに怒られた日から俺女の子と1回も遊んでない｣

間宮｢………え……？｣

田中｢女の子とご飯行くのも、今日がすっげぇ久々｣

間宮｢嘘だ｣

田中｢嘘じゃないよ、俺本命には一途だから｣

やっぱり向けられる目線が甘ったるくて

お酒なんて飲んでないのに

なんだか酔ってしまいそうな気分になる。

樹の甘ったるい言葉や視線を

てきとうに笑って誤魔化すしかなくて

その度に樹に試されてるように笑われて

なんだか落ち着かない

お互いに明日も仕事があるので、一通り話したところで解散にした

ドラマ祝いで連れてけと言われてきたので

てっきりお支払いは私なんだと思ってたら

気づかない間に会計は終わってた。

このスマートさで

女の子と遊んでないは無理がある。

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