時間オーバー ページ29
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でも、もう私はタイムオーバーだったらしい。
前社長が居なくなってしまってから、私はまた少しずつこの事務所に居ずらくなってしまった。
｢SixTONESはこれから6人で売り出す。｣
そんな言葉がよく聞こえるようになった。
｢SixTONESねぇー…楽曲はいいんですけどね｣
｢女の子がいるのがねぇ…｣
｢なんか中途半端感がでちゃってますよね｣
有名なプロデュースの話を立ち聞きしてしまった。ここで私は思った、もう潮時なんだって。
これからSixTONESがもっともっと売れていくには、私がいてはいけない。
元々すぐに辞めなければいけなかったのに、わがままを言ってズルズルと引きずってしまっていたのは私だ。
｢国民的！｣
6人はそうやってよく目を輝かせていた。
6人の夢を、応援したい。
｢私、アイドル辞める。｣
SixTONESの皆は、止めてくれるかな。
それとも、よかったーって思うかな。
少し震える声で、私は皆に辞める意思を伝えた。
私にとってアイドル人生最後のライブツアー。
なのに、私はメンバーと気まずい雰囲気で迎えてしまっている。
アイドルとして許されないことなのはわかっている。だから精一杯のいつも通りを演じているつもりだった。でもやっぱりファンの子にはバレちゃうよね。
気まずくなってしまった理由は、私がメンバーに対して不満をぶつけてしまったからだ。
私が辞めると言ってから、SixTONESのメンバーはおかしくなった。
私の行動を察して、メンバーからは絶対にすることがなかったスキンシップ。
なのに、急にみんなベタベタと触れてくるようになった。かと思えば愛情表現と捉えられる言動も増えた。
7人で一緒にいたい、Aといると楽しい。という表現だけでなく、可愛いや好きまでも言うようになった。
所謂、メンバー愛というやつを露骨に見せるようになったのだ。
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メイ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！本当に好きな作品です。番外編もとても楽しみにしています！！ (3月13日 4時) (
レス) @page35 id: 43543b0549 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - この作品が大好きです！これからのお話も楽しみに待ってます！！ (3月11日 13時) (レス) id: c807065baf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wada | 作成日時：2024年2月14日 14時
