好きな人はいるの? ページ9
子供みたい･･･
と思いつつ、でもこうしてるのが楽しい。
わざと捕まってやると、
嬉しそうに抱きついてくる。
こんなとこも俺得だしな!
「はぁー、天気良くて気持ちいい！」
そのまま芝生の上に転がって、2人で大の字で天を仰ぐ。
「眩しい〜」って
太陽に手をかざしているチビを
片手で頬杖しながら見つめた。
「チビのくせに手がデカいよな(笑)」
「あっ失礼ね、気にしてるんだからさー」
「俺は体の割に手が小さいのがコンプレックス(笑)」
ほら、と差し出した手のひらがチビの手のひらと重なる。
「わぉ、ホントだ、同じくらいじゃない(笑)」
重なった手のひら
指が自然に絡まる。
「私ねー、ピアニストになりたかったの(笑)」
向き合って寝転んで、俺達は色々な事を話した。
小さい時の話しから、
家族の話し
好きな物
好きな事
初恋の話しもした。
聞きたくて聞けなかった事に触れてみる。
「今、好きな人はいるの？」
「えー、それは内緒(笑)」
内緒って･･･。
“いる”って顔に書いてあるような笑顔。
ちょっぴり凹みながら
探る様にチビの瞳を見つめる。
少し困ったような顔をして俺から目を逸らした。
「俺だろ？」
握っている手の甲に軽く口づけして
そうであってほしくて、冗談っぽく口にする。
「自信満々なのねー」
「俺ってイケメンだからな」
「よく言うよ(笑)」
触れたり
キスしたり
嫌がらないから
俺の事も少しはそう思ってるって勘違いしておいてやる。
もう少し核心に触れようしたら、チビが口を開いた。
「お昼食べに行こう」
はぐらかされてなかなか上手く本心が聞けない。
そう思った事は飲みこんでおいた。
けど･･･。
出会ってから間もないのに、どんどん気持ちは持って行かれる。
焦る気持ちを抑えるのって簡単じゃない。
安っぽい言葉だけど、Aに夢中だ。
自信満々な俺の後ろに隠している
臆病な部分が嫌になるぐらい出てきてしまう。
自信がない俺ってカッコ悪い。
明日にはここから帰らないといけない。
でも焦って壊したくない。
どういたらいいんだよ･･･。
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ceat(プロフ) - ゆうネコさん» 初めまして!読んで頂いて、とっても嬉しいです。ありがとうごさいます。最後までお付き合い頂ければ幸せです(*'ω'*)ボチボチと更新していきますので、どうぞこれからも宜しくお願いします。 (2016年12月9日 2時) (
レス) id: dde6575f2a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうネコ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます> <!!文章もとても読みやすく、どんどん読み進んでしまいます！ありがとうございます！お忙しいとは思いますが、更新応援してます！！ (2016年12月8日 13時) (レス) id: 2387d506d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ceat | 作者ホームページ：https://www.youtube.com/watch?v=O4t_b9tZT0U
作成日時：2016年11月20日 2時
