運命って言ってくれ ページ27
.
「A？」
顔が見たくて上を見上げる。
「ん?」
笑いかけて、もう一度胸に顔を埋める。
「テク?」
俺を抱え込むように抱きしめて、額にキスを落とした。
「A･･･俺の事だけ見てろよ」
「･･･見てるよ?」
顔を覗き込んで、大きな瞳を見つめる。
「この先、ずっと」
曖昧な表情をしたから、胸元を強く吸って俺の印をつけた。
何度も
消えないように強く
それこそ一生消えないように･･･
噛付いて傷つけてしまいたい。
俺に印を押されて
Aの胸元に赤い花がたくさん咲く。
「もう、俺の名前以外を呼ぶな」
体を少し離して上から見下ろすと
恥ずかしそうに顔を隠す。
そのくせ、唇を押し付けるとすぐに絡み合う。
Aの肌に指を這わせる。
内腿の柔らかい所に指が触れたら
「テク？」って俺の指を抑える。
手を止めて、目を合わせる。
「もう一回、スル･･･の？」
「イヤだ？」
「イヤとかじゃなくて･･･
私、汗臭いでしょ？(笑)」
わざと匂い嗅ぎながら、首筋に口付ける。
汗じゃなくて、ミルクみたいな甘い匂いがした。
「ちょっと、擽ったいってばー」
俺の頭を剥がそうとして、耳を引っ張る。
「あっいてっいててて」
大げさに痛がると
「ごめんごめん」って頭を抱きしめるから、顔が胸に埋まる。
チュッって音を立てて吸いついたら
頭を撫でられて･･･
(はぁ･･･気持ちいい･･･)
ちょっと待って･･･
デカい俺が･･･
チビのAに･･･
なに甘えてんだよ!
Aの前じゃ俺ってほんとカッコわりーな。
こんなんになったの、Aのせいだからな。
「仕方ねーな。風呂入るぞ風呂！」
シーツをバサッとAに掛けて、立ち上がった。
「もー！そのまま歩き回らないでー！」
背中からそんな声が聞こえて来て
大きな声で笑いながらバスルームへ向かった。
さっき、初めてシタばっかりなのに･･･
甘い空気のはずなのに･･･
触れたくて、離れたくなくて
好きで好きで仕方なくて
抱き合ったんだよな？
なのに、何だこの雰囲気。
鏡の中の俺、だらしない(笑)
ニヤけすぎ･･･。
蒸気で視界が曇っていく中で
俺の下で揺れていたAを思い出す。
7年も1人?
でも好きな人がいるって事は
片思い?
どんな恋をして、どんな別れをして
どうやって生きてきたのだろう?
Aの“これから”には俺がいるよな?
これは、終わりじゃなくて、始まりで
俺と出会ったのは、運命だよな?
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ceat(プロフ) - ゆうネコさん» 初めまして!読んで頂いて、とっても嬉しいです。ありがとうごさいます。最後までお付き合い頂ければ幸せです(*'ω'*)ボチボチと更新していきますので、どうぞこれからも宜しくお願いします。 (2016年12月9日 2時) (
レス) id: dde6575f2a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうネコ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます> <!!文章もとても読みやすく、どんどん読み進んでしまいます！ありがとうございます！お忙しいとは思いますが、更新応援してます！！ (2016年12月8日 13時) (レス) id: 2387d506d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ceat | 作者ホームページ：https://www.youtube.com/watch?v=O4t_b9tZT0U
作成日時：2016年11月20日 2時
