STAR( T )【Block.b】

ACCIDENT《7》 ページ8

A｢はぁぁぁぁあ…｣



わたしはこの19年間生きた中で、こんなに大きなため息を初めてついたと思う。




さっきまではまだよかったんだ。みんながいたから。






けど今はほんと最悪。





だって





お兄ちゃんの部屋で着替えをしているから！！！！！！






お兄ちゃんの部屋で着替えをするっていうのも嫌だし、まずそれよりも今日お兄ちゃんと一緒に寝るというのがほんとに生理的に辛い。






しかもお兄ちゃんの部屋着を借りるのな。







A｢もう吐きそう…ｵｴ｣







下着姿になりもう10分くらい経っただろうか。






ほんとにお兄ちゃんの服を着たくないのだ。






わたしはゆっくりと深呼吸をする





A(大丈夫大丈夫…わたしならできる。)






そう決心がついて、やっとお兄ちゃんの服を着ようとした瞬間。








ビボム｢もう着替えおわ……｣





お兄ちゃんがタイミングよく入ってきた







ビボム｢いやほんとごめん！！わざとじゃなくて…えっと…｣






お兄ちゃんもまさかまだ着替えていないなんて思ってなかっだろう。





だけど……






A｢お兄ちゃん最低！！！！でてってええええええ！｣






わたしは急いでお兄ちゃんを部屋から追い出す






A(ほんと最悪…帰りたい……。)






お兄ちゃんの服を着ながら、そんなことを思う。








柔軟剤の匂いがふわりと舞った






A｢いい匂いだなぁ｣







お兄ちゃんは相変わらず几帳面だ。






部屋もシンプルでほこりひとつないし…。








わたしはふと、小さい頃の思い出が蘇った。








妹思いの優しいお兄ちゃん………。









わたしはお兄ちゃんが……大嫌いだ。。。

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