51話 ページ10
そしてそれから1週間後。
着々と体育祭の準備は進んでいて、放課後にも校庭で練習の掛け声が聞こえてくる。
もちろん生徒会の仕事もイラつくほど忙しくなり、連日会議が開かれている状態。
……いや、帰らせろや
『夢追先輩ー……帰りたいです』
夢追「めっちゃ分かる〜〜」
『もう帰りません?いっそのこと』
夢追「サボる?サボっちゃう?」
加賀美「お2人さ〜ん⁇ここ生徒会室ですけどー⁇」
『「知って るよ/ます」』
加賀美「じゃあなんでそんな…」
夢追「いや、もうぶっちゃけ僕らやることないのよ」
『そーそー、もう流す曲も何も全て決まってるからやることないのよ。』
仕事ないんですけどー、なんて言いながらカーテンの隙間から体育祭の練習風景を眺める。
隣に座ってる夢追先輩も一緒に覗き込んできて、「青春だね〜」なんておじさん臭いことを言っていた。
私らも生徒会の活動っていう一種の青春してるはずなんですよ、先輩。
今はやることないけど。
加賀美「実況の練習とかはしなくていいんですか?」
『まさか生徒会室で練習をしろと……⁇』
夢追「そんな公開処刑絶っっ対に受けたくない」
加賀美「まあ確かに…」
『家でスマホ通話して練習はしてるし、わざわざ学校でやる必要ないでしょー…』
夢追「冗談抜きでさ、僕ら帰っていいと思うんだよね。ほんとに。」
剣持「そんな言うんでしたらこっち手伝いません?」
『ヤダ』
そっち絶対めんどくさいじゃん。絶対手伝い行きたくない。
進行なんて体育祭の仕事1番と言ってもいいレベルでめんどくさくて疲れるやつだし。
剣持「まあまあ、そう言わずに」
夢追「……あーでも、今生徒会室出たらめっちゃ暑いんかも」
『確かに』
剣持「おい無視するな」
伏見「だったらこっちの手伝いしてくれません?」
夢追「僕らが求めてるのは帰宅許可なんだよね」
伏見「くっ…」
夢追「体育祭とは関係ない業務とかないのかな?この先やらなきゃいけないやつとか」
『数週間先にやらなきゃいけない自分の仕事消費した〜い』
夢追「ね、自由時間ほしいよね」
鞄に入れておいたポッキーの袋を開けながら、ハヤトに目線を送る。
仕事ないんですかーーー、ここにやる気の生徒会員が2人いますよーー
加賀美「…その目線は仕事をくださいの目線で合ってます?」
『「合ってる」』
加賀美「な、るほど……でしたら、一つお願いしてもいいですか?」
加賀美「新しくやってくる先生のことなんですけど」
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猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます……!!!かなりスロースペースで進んでるんで結構ストーリーの進展がないんですけど、ゆったり見ていただければ幸いです…更新頑張ります! (4月29日 20時) (レス) id: 632285d24d (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 小説の書き方とか内容とか好きすぎて泣き叫びましたありがとうございます……自分のペースで無理せず頑張ってください!更新お待ちしてます…!! (4月29日 10時) (レス) @page28 id: 4d1a1522a9 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - てるさん» ありがとうございます!!!メチャクチャに励みになります、頑張ります! (4月19日 17時) (レス) id: 1f83f9b62a (このIDを非表示/違反報告)
てる(プロフ) - 面白くて一気に見てしまいました🤭ゆっくりで良いので頑張って下さい!大好きです!!! (4月19日 14時) (レス) id: 0c0699b034 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!最近スランプ気味だったもので、嬉しいです (3月12日 18時) (レス) id: 613063e3d4 (このIDを非表示/違反報告)
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