46話 ページ5
結局、一度も降ろしてもらえることなく家の前まで連れて行かれた。くそが。
周りの目を気にしてか途中から俵担ぎじゃなくてお姫様抱っこになったけど、2人ともずっと真顔なせいで1ミリたりともキュンとしなかった。まあ少女漫画みたいな展開こっちから願い下げだけどさ
『………あのさー、家の前まで着いてんだから降ろしてくれてもいいんじゃないすか』
剣持「……ガッくん、今日は僕の家でいいですか」
伏見「今日のご飯担当とやさんですし大丈夫ですよ。それより早く入りましょうか」
剣持「はい」
『あ、無視する感じ?無視する感じね?』
正直さ、腕力的にもキツイと思うんだよね、うん。
多分怒ってんだろうなーっていうのは分かってるから、分かってるけどとりあえず降ろしてほしいんだ
……こう言ったら降ろしてもらえんのかなー、いや無理か
剣持「あ、先行って扉固定しておきますね」
伏見「あざっす」
この状態をなんとかする方法を考えている間に、刀也とガクは協力してスムーズに家の中に入っていく。
………え、マジでいつ降ろしてくれるの
『おふたりさ〜〜ん』
伏見「…なんスか」
『……さすがに冷たくない?』
剣持「こういう態度を取られる原因は自分にあること自覚してますか?」
『は?』
剣持「……やっぱり忘れてるじゃねえか…」
『え、何が?』
伏見「はーい、お説教タイムっすよー」
『ん⁇』
伏見「今回は流石にオレら怒ってるから」
そう言って、含みのある笑顔を浮かべたガクは、私をゆっくりとリビングのソファに降ろした。
あれ、説教するって言ってるのに思ったよりも好待遇
説教……説教?なんか説教されることあったっけ……
『………あ”』
剣持「…やっと思い出しましたか」
『いやっ、えっ、でもさぁ、あれは……しょうがないじゃん』
そうだ、ミスタさんと連絡先交換したこと後で問い詰めるぞっていう死刑宣告受けてたんだったーー‼︎‼︎
なんで忘れてたんだ自分、現実逃避してたのかそうかそうだった
いやでも、まだ2人が怒ってるのがこの件についてって確定はしてないからまだ希望は
伏見「ねぇ?なーんで初対面の人と連絡先交換しちゃうんですかねぇ?」
『誠に申し訳ございませんでした』
会ってたわ。全然違ったりしてなかったわ。
もう、バチバチに私悪いやつだったわ。これは絶対口論で勝てねえわ終わった
まあ別に連絡先消すとかそんなことは一切するつもり無いけどね
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猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます……!!!かなりスロースペースで進んでるんで結構ストーリーの進展がないんですけど、ゆったり見ていただければ幸いです…更新頑張ります! (4月29日 20時) (レス) id: 632285d24d (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 小説の書き方とか内容とか好きすぎて泣き叫びましたありがとうございます……自分のペースで無理せず頑張ってください!更新お待ちしてます…!! (4月29日 10時) (レス) @page28 id: 4d1a1522a9 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - てるさん» ありがとうございます!!!メチャクチャに励みになります、頑張ります! (4月19日 17時) (レス) id: 1f83f9b62a (このIDを非表示/違反報告)
てる(プロフ) - 面白くて一気に見てしまいました🤭ゆっくりで良いので頑張って下さい!大好きです!!! (4月19日 14時) (レス) id: 0c0699b034 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!最近スランプ気味だったもので、嬉しいです (3月12日 18時) (レス) id: 613063e3d4 (このIDを非表示/違反報告)
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