64話 ページ23
『………は?』
剣持「何だよその顔!悪いかよ!」
自分で言って恥ずかしくなったのか、刀也は顔を赤くしながら叫び散らした。鍋をかき混ぜてたガクも驚いたのか、目をかっ開いて刀也を見つめている。
…なんだこいつ。え、まじでなんなんだこいつ。
何で急にそんなかわいいこと言っちゃうんだよコイツ。え?
『…さみしかったの?』
剣持「…追い討ちかけないでください」
『えぇ…』
なん、ええ……かわいいじゃんお前…
私が今までより他の人と動くことが多くなって寂しくなっちゃった?えっ、か〜わ〜い〜い〜〜
『かわいいところもあるじゃないかよお前〜〜』
剣持「まだ料理の途中なんだから撫でるんじゃない!うわっ、髪崩れる…」
『そのギャップ活かしたらお前絶対アイドル界No. 1行けるぞ』
剣持「そんなプライベートもクソも無さそうな職業着きませんからね」
『マジレス怖…』
頭をわしわしろと撫でると最初は嫌がられたが実際は満更でも無かったようで、ずっと撫で続けたらされるがままになってた。ちょろいぜ。
…それにしても、こうやって頭撫でるの久しぶりかもなー…
小さい頃は良くやり合ってたのに中2らへんで2人から同時に「恥ずかしいからやめてくれ」って言われたんだっけ。ちょっと寂しかったけど、幼馴染の思春期というものを間近で見れた喜びの方が大きくてニコニコして承諾した記憶あるわ。結局テンション上がった時とかは頭撫で合ってたし。
伏見「…なんか、とやさんだけ撫でられてんの不公平な感じがするんすけど」
『ウワこっちにも拗ねてる子いるんだが』
伏見「俺だって寂しかったですし?別に、とやさんだけじゃないし…」
『あーもう、撫でてあげるからはよ来い!』
伏見「あざーっす!」
『切り替え早いて』
まるで砲弾のように私の胸の中に飛び込んできたガクをギリギリのところで受け止める。あっぶねえ……あともう少しでも遅かったら台所に背中打ち付けるところだった…
剣持「ガキ」
伏見「そっちもでしょ」
『何言ってんだお前ら…』
この状態、他の人から私のこと見たら両手に花な羨ましい人に見えるんだろうな……花と言ってもイケメン(クソガキ)とイケメン(クソ狐)だから野薔薇みたいなもんだけど
『何でお前らは変なところで幼くなるかね』
伏見「でもかわいいでしょ?」
『くそ、否めねえ…
あ、でも明日は出掛けるのは変わらないからね』
「「は?」」
『真顔怖』
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猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます……!!!かなりスロースペースで進んでるんで結構ストーリーの進展がないんですけど、ゆったり見ていただければ幸いです…更新頑張ります! (4月29日 20時) (レス) id: 632285d24d (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 小説の書き方とか内容とか好きすぎて泣き叫びましたありがとうございます……自分のペースで無理せず頑張ってください!更新お待ちしてます…!! (4月29日 10時) (レス) @page28 id: 4d1a1522a9 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - てるさん» ありがとうございます!!!メチャクチャに励みになります、頑張ります! (4月19日 17時) (レス) id: 1f83f9b62a (このIDを非表示/違反報告)
てる(プロフ) - 面白くて一気に見てしまいました🤭ゆっくりで良いので頑張って下さい!大好きです!!! (4月19日 14時) (レス) id: 0c0699b034 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!最近スランプ気味だったもので、嬉しいです (3月12日 18時) (レス) id: 613063e3d4 (このIDを非表示/違反報告)
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