63話 ページ22
そしてまあ、気が付いたら体育祭の開催日はあと1週間後になっていて。
正直言ってあとは練習と確認くらいしかない私と夢追先輩は、実況の勉強もかねてバスケの試合を観に行くことにした。…まあ、なんかチケットが奇跡的に2枚あたっちゃったらしくて、誘われたのだ。
何か予定がある時はお互いに事前報告しあってるから、今回もそのノリで2人に言ったんだけど……
『ねえガクー』
伏見「ダメ」
『…とう』
剣持「駄目に決まってるだろ」
『うわ食い気味』
…まあ、予想通り。
昔からこいつら2人は私が2人以外と出かけることを毛嫌いしていて、それが異性ならさらに嫌悪感マシマシの顔をして断固拒否してくる。曰く、年頃の男の下心を分かってないだの、危機感ってもんがないだの。
高校生になってまでこの扱いをされるのは納得いかないし過保護すぎる気もするが、いくらそう言っても止まりはしないわけで。
『…なーんで観に行くの駄目なのさ』
剣持「駄目なものは駄目」
『頑固オヤジ』
伏見「Aちゃんはほんっっとに、危機感ってもんがないんすか!」
『…夢追先輩だよ?危機感もなにもないでしょ
まさかお前ら、同じ生徒会役員ですら疑うレベルの人間不信だったのか…⁇』
「「んなわけないだろ」」
『ワー息ぴったりー』
もーやだこいつら、意味わかんない。
私が出かけることを2人は絶対に認める気がないようで、1秒たりとも作業の手を止めてくれない。(ちなみに今は3人で料理中)くそ、だからいい年こいて彼女できないんだよ2人とも…
伏見「…なんか今失礼なこと言われた気がする」
『へー、良かったじゃん』
伏見「ハァ⁇」
まあ、最悪2人が起きるよりも前に家出ちゃえばいいんだけどさ。そんなんしたら絶対帰ってきた時に地獄見るの分かりってんだよ。また怒られんの私嫌だし。今回は絶対に2人がおかしいし。
剣持「…別に僕らは、あの人が危ない人だとは思ってませんよ」
『じゃあなんでよ』
剣持「別に…」
おい⁇そんな拗ねた子供みたいな顔しても可愛くないし揺れもしねえからな⁇
逆にイライラし始めてるんだけど。夢追先輩とですら許してくれないその束縛性なんなの?
あれか、そんな私が人様に迷惑かけるかもしれないって不安か。
『ねえ、』
剣持「幼馴染を、…取られたくないって思うのは、悪いことなんですか」
『………は⁇』
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猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます……!!!かなりスロースペースで進んでるんで結構ストーリーの進展がないんですけど、ゆったり見ていただければ幸いです…更新頑張ります! (4月29日 20時) (レス) id: 632285d24d (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 小説の書き方とか内容とか好きすぎて泣き叫びましたありがとうございます……自分のペースで無理せず頑張ってください!更新お待ちしてます…!! (4月29日 10時) (レス) @page28 id: 4d1a1522a9 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - てるさん» ありがとうございます!!!メチャクチャに励みになります、頑張ります! (4月19日 17時) (レス) id: 1f83f9b62a (このIDを非表示/違反報告)
てる(プロフ) - 面白くて一気に見てしまいました🤭ゆっくりで良いので頑張って下さい!大好きです!!! (4月19日 14時) (レス) id: 0c0699b034 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!最近スランプ気味だったもので、嬉しいです (3月12日 18時) (レス) id: 613063e3d4 (このIDを非表示/違反報告)
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