55話 ページ14
黛「結構めんどくさくない?」
『分かる』
あの後、ぞろぞろとメンバーたちも集まってきて本格的に仕事が始まった。まあ仕事と言っても、私の仕事は各クラスにいる放送委員からの放送局のオススメを纏めるだけなんだけども。
あ、ちなみに、なんとなく隣に座ってた黛くんと喋ってたらなんか仲良くなった
黛「でも、見るのとちょっと参加するのは好きなんだよね、体育祭」
『何種目もやるとなると話は別だよね』
黛「そうそう」
殆ど変化の見えない黛くんの表情を横目でぼんやりと見ながら、手元にある書類を纏める。
…あー確かに、学校って意外と著作権とか緩いからこういうアニメ曲も挑戦してみる価値はありそう…
『………』
黛「……」
『……』
…なんか…見られてね?
いやっ、自意識過剰かもしれないけどなんかずっと視線がビシビシ刺さってる気が…
てかなんでこんな見てんの、
確かめて自意識過剰って分かるのも、見られてるってはっきり分かるのもどっちも嫌だったけど、意を決して、瞳孔だけを右へゆっくりと移動させてみた。もちろん黛くんが今顔をどっちに向けているかを知ったらすぐに戻れるように、それはそれはゆっくりと。
黛「……あ、」
『えっ⁇』
視線を少しずつ右へずらしていくと、落ち着いた青系統の黒髪が視界をゆれたかと思えば黛くんとバチッと目が合ってしまった。嘘じゃん君、ホントにずっと見つめてきてたの?
『…視線痛いんだけど』
黛「いや、悩んでるみたいだったから…大丈夫かなぁって」
『うん、そしたら何か言おう⁇無言で見つめられるの中々なホラー展開だから』
黛「…あれ、「キュンッ」ってこなかった?」
『来るわけ無えだろ何言ってんのお前……』
黛「ごめんって」
おい誰だ、コイツを天然だなんて言った奴は。私か。過去の私だったわ。
大人しめな子かと思ったら、大真面目な顔してふざける変な野郎だと分かった時の私の心情よ…
『よく見た目詐欺って言われない?』
黛「初対面の人にはよく言われる」
『だろうな』
私の返答を面白く感じたのか、黛くんの唇の端がひくりと上がった。それに驚いて目をかっ開いたら、「なんか猫みたいな顔してる」と言われて余計混乱してしまった。
『…猫って、フレーメン反応してるあの猫?』
黛「あ、そうそれ」
『似てる……のか⁇』
黛「…なんとなく?」
『なんで自分の発言なのにこっちに聞いてくるんだ』
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猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます……!!!かなりスロースペースで進んでるんで結構ストーリーの進展がないんですけど、ゆったり見ていただければ幸いです…更新頑張ります! (4月29日 20時) (レス) id: 632285d24d (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 小説の書き方とか内容とか好きすぎて泣き叫びましたありがとうございます……自分のペースで無理せず頑張ってください!更新お待ちしてます…!! (4月29日 10時) (レス) @page28 id: 4d1a1522a9 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - てるさん» ありがとうございます!!!メチャクチャに励みになります、頑張ります! (4月19日 17時) (レス) id: 1f83f9b62a (このIDを非表示/違反報告)
てる(プロフ) - 面白くて一気に見てしまいました🤭ゆっくりで良いので頑張って下さい!大好きです!!! (4月19日 14時) (レス) id: 0c0699b034 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!最近スランプ気味だったもので、嬉しいです (3月12日 18時) (レス) id: 613063e3d4 (このIDを非表示/違反報告)
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