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イケメン美しきかな ページ6





一緒に住むに当たって、彼は私の入院中に色々な手続きをしてきてくれた。養子として私を迎え入れることや、学生として生きるための学費のこと。
後から聞いた話だと戸籍は入院前にササッと作ったらしい。ササッとで作れるもんじゃないと思うんだけど黙っておく




「じゃあねAちゃん」


入院中、面倒を観てくれた看護師さんに名残惜しく手を振って、私は忍田さんの車に乗った。見えなくなるまで手を振ってくれた看護師さん。いい人かよおい。


「これから君と私の家に帰るわけだが、君は…いや、Aはこれから私の娘だ」

『…じゃあ、あなたはお父さんですか?』

「そうなるな。あと貴方なんて他人行儀はやめてほしい、私は君の父親になったんだ」


赤信号で車を停めると、忍田さ…お父さんは左手で頭を撫でてくれる。前に撫でてもらった時も思ったんのだが、彼の手は割れ物を触るかのように優しい。

お父さん、お父さんか…
"前の世界"ではよく料理とか作ってくれたなぁ…

って、なに考えてんだ私は。
"今の世界"では忍田さんが親なんだから、前と比べるのは失礼だね


『……お父さん』

「!…どうした?」

『呼んでみただけです』



そう言うと忍田さんは「そうか」なんて優しく笑うから、私もつられて笑った。

イケメンっ美しいね!





大きく二つ→←君を私に守らせてほしい



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作者名:-naki- | 作成日時:2017年12月25日 18時

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