☆パパと一緒に 2【Masai】【sena_earlybirsさんリクエスト作品】 ページ47
すると、彼女は体を起こして、
ちらりと美加の方を見てから、またこっちを見て、
｢…マサイ。｣
と呟く。
久しぶりに、名前で呼ばれて、思っていたよりも心臓が跳ねた。
｢どうしたの？｣
尋ねると、
彼女はふふっと笑ってから、
｢大好き。｣
と言う。
それでから、ぱっと両手を広げるから、
俺はカメラを置いて、彼女を抱きしめた。
｢俺も、大好きだよ。A。｣
耳元で、囁く。
彼女は、びくっとしてから、俺を抱きしめる腕にちょっとだけ力を込める。
このまま、彼女のこと、いじめちゃいたいなぁ、
なんて思ったけど、
素麺が伸びてしまうぞ。
って心の中の俺が小さく呟いて、はっとしてやめた。
また、今度にしよ。
そして、ぬくもりが自然と離れて、彼女の嬉しそうな微笑みが見える。
どくんと大きく心臓が跳ねた。
そこで、
素麺がどうした、行くんだマサイ。
って心の中の俺が、声を上げる。
その瞬間、俺は、衝動的に彼女に顔を近づけ、
久しぶりに唇から、ぬくもりを分けてもらった。
こんなに長く一緒に過ごしているのに。
離した後に見た彼女の顔は、付き合いたての時みたいに真っ赤で。
俺が、止まらなくなりそうになって。
｢…久しぶりだと、なんだか恥ずかしい。｣
そう言って、目をそらす彼女がそれを煽って。
だけど、
｢ままぁ…。｣
と美加の声。
彼女も俺も、慌ててそちらを見たけれど、
寝言のようで、美加は寝ていたままだった。
また2人で顔を見合わせる。
そして、ふたりして焦ったことがなんだかおかしくて、クスクスと笑い合った。
それから、ふっと笑いが途切れそうになった時に、
彼女のお腹がぐぅと鳴って、またふたり笑い出す。
｢素麺。｣
彼女が恥ずかしそうに言った。
｢食うか。｣
俺は笑いながら、彼女の頭を撫で、
｢美加〜ご飯だぞ〜！｣
といつものこちょこちょ攻撃で、美加を起こしにかかった。
*:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.:
いかがだったでしょうか…！
ちょっと短めになってしまいましたが…！
楽しんでいただけたら幸いです！！
リクエスト、本当にありがとうございました！
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バニレ - え、とにかく全部最高なんですが……//// (2019年8月14日 19時) (
レス) id: a982cf7980 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - ひよさん» コメント、ありがとうございます！！ ほのぼのと、ふわふわと読める感じのを目指しております！ これからも頑張りますね！！ (2018年1月14日 19時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - ほのぼのしますね(о´∀`о)これからも頑張って下さい！ (2018年1月9日 17時) (レス) id: 9013a0ca57 (このIDを非表示/違反報告)
sena_earlybirs(プロフ) - ありがとうございます！wakameさんの描くお話が本当に好きなので、楽しみにしてます！ (2017年8月4日 10時) (レス) id: 165c468189 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - sena_earlybirsさん» なので、またチェックしてみて下さいね！！ (2017年8月2日 23時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
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