第82話 戸惑い ページ41
『次の日曜日は、どこに行きたい？』
マサイさんからのメール。
風呂上がりで、濡れた髪を拭きながら、確認する。
私は、口角が上がるのを感じた。
『マサイさんとなら、どこでも楽しいと思う。』
なんて、打ち終わって送信ボタンを押す。
すると、次は違うアドレスからのメールがやって来た。
『こんにちは。シルクです。』
それから始まる文面は、あの強面の顔からは想像出来ないぐらいに、優しい言葉。
『ちょっとだけ、ちょっとだけでいいです。話したくて、会えませんか？』
ちょっと戸惑った。
私は、マサイさんの彼女だから。
マサイさんのものだから。
会いに行っても、いいのだろうか。
『こんにちは。』
そこから、文章が思いつかない。
その間に、マサイさんからの返信。
『じゃあ、海に行こう。もちろん、写真撮りに。』
ふわりと、彼が笑いかけてくるような感覚。
私は、目の前に彼がいる訳でもないのに頷いた。
『いいね。そうしよう。』
そう返信する。
それから、クローゼットの中で眠っている、白いスカートの存在を思い出して、
ぴったりだから着ていこうと決めた。
そしてまた、シルクさんへの返信の画面に戻る。
『少しだけなら』
そう打ち込んで、消す。
『マサイさんが、許してくれるなら』
そう打ち込んで、また消す。
そうしているうちに、シルクさんから新しいメールが来た。
開いてみると、
『マサイには了解もらってるから、お願い。』
と黒い文字。
私の心臓は、ドキリと波打つ。
マサイさんは、私のことをそこまで信頼してくれているんだ。
いいや、きっと、シルクさんのことも、信頼してるんだ。
私は、心のなかにじわっと広がるあたたかさを感じながら、
『わかりました。いつがいいですか？』
と、文字を打った。
第83話 返事【Silk side】→←第81話 写真【Masai side】
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wakame(プロフ) - ゆーかりさん» いやいやこちらこそ！ありがとうございます！続編できました！！是非、読んでくださいね！ (2017年7月17日 23時) (
レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーかり - ども！更新&返信ありがとうございます！！本当に読み返したくなるほど良い話なんですよ？笑 これからも、頑張ってください！応援してます！楽しみです！！^^ (2017年7月17日 7時) (レス) id: 778ae3def0 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - ゆーかりさん» そそそ…そんなに愛読して貰っちゃって…涙が(´；ω；｀)！本当にありがとうございます！嬉しいです！！毎日更新、頑張っていきます(●´ω`●) (2017年7月16日 21時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーかり - ども！私もこの小説にお世話になります(笑) 更新、頑張ってください！！更新されてないときも、一話から読み返しております！！この話が大好きです！ (2017年7月16日 11時) (レス) id: 778ae3def0 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - ゆーかりさん» コメント、そして感想、ありがとうございます！初めまして…だと思います！(笑)そう言って貰えて、涙が出そうなぐらい嬉しいです！！もっと楽しんでもらえるように、頑張っていきます！！これからもどうぞ、私の小説を、よろしくおねがいします(●´ω`●) (2017年7月15日 21時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
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