第45話 情け、ない【Silk side】 ページ2
俺を見て、突っ立っているンダホを見る。
その表情はなんだか悲しそうで、俺は目をそらした。
俺は別に、同情が欲しい訳じゃない。
これはやっぱり、俺の心の問題だから。
｢大丈夫だから。｣
そう声をかける。
｢…大丈夫じゃない。｣
ンダホは、複雑な表情のまま、言葉を吐いた。
｢大丈夫だって。｣
俺が、自分にも言い聞かせるように言うと、ンダホは、俺の両肩を掴む。
｢大丈夫じゃない！｣
目の前には、真剣な瞳があった。
｢お前、今までこんなにしんどそうなことなかった。｣
そう言われて、俺は俯く。
確かに、本当に思い詰めていないかと問われれば、頷くことは出来ない。
俺の脳裏に焼き付いて離れない。
それは、神田さんの姿。
それから、嬉しそうなマサイの姿も。
俺は、本当に嬉しかった。
マサイのあんなに楽しそうなのは、久しぶりに見たから。
大切な仲間に、大切な人が出来ることは、いいことだ。
その人は、俺達メンバーにとっても、大切な人になるだろうから。
｢シルク、ひとりで悩むなって。｣
ンダホの声が、遠くから聞こえるような感じがした。
恋心が消えることはなく。
彼女に会えば会うほど、話せば話すほど、こちら側に引き込んで、自分のものにしたくなる。
｢俺、相談乗るからさ。｣
ンダホは必死に、俺の肩を揺する。
俺は顔を上げた。
そこには、涙目になったンダホがいた。
それよりも、なによりも。
俺は、リーダーでありながら、メンバーに迷惑をかけている。
そんな自分が、1番嫌だった。
俺は唇を噛む。
｢メンバーに迷惑かけて…とか思ってんだろ？｣
急な後ろからの声に、俺は、ばっと振り返った。
そこに立っていたのは、マサイだった。
第46話 情け、ない【Masai side】→←第44話 気付く【Masai side】
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wakame(プロフ) - ゆーかりさん» いやいやこちらこそ！ありがとうございます！続編できました！！是非、読んでくださいね！ (2017年7月17日 23時) (
レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーかり - ども！更新&返信ありがとうございます！！本当に読み返したくなるほど良い話なんですよ？笑 これからも、頑張ってください！応援してます！楽しみです！！^^ (2017年7月17日 7時) (レス) id: 778ae3def0 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - ゆーかりさん» そそそ…そんなに愛読して貰っちゃって…涙が(´；ω；｀)！本当にありがとうございます！嬉しいです！！毎日更新、頑張っていきます(●´ω`●) (2017年7月16日 21時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーかり - ども！私もこの小説にお世話になります(笑) 更新、頑張ってください！！更新されてないときも、一話から読み返しております！！この話が大好きです！ (2017年7月16日 11時) (レス) id: 778ae3def0 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - ゆーかりさん» コメント、そして感想、ありがとうございます！初めまして…だと思います！(笑)そう言って貰えて、涙が出そうなぐらい嬉しいです！！もっと楽しんでもらえるように、頑張っていきます！！これからもどうぞ、私の小説を、よろしくおねがいします(●´ω`●) (2017年7月15日 21時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
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