君が好きだから 13【Masai＆Silk】 ページ14
☆決別の時２
【Masai side】
インターホンが鳴る。
モニターを見て驚く。
「A……なんで……」
少しやつれた感のあるAが、ドアを開けると立っていて。
「マサイが……泣いてるような気がして……」
そっと、
俺の頬に手を触れる。
「ほら、やっぱり。」
悲しそうに顔を歪めて、
「私が、ちゃんとマサイを拒めば、こんなにマサイを苦しめずに済んだのに。」
そう言って、Aは泣いた。
「シルクも、マサイも、苦しめたくなんか無かったのに。」
ふたりとも、私にとっては大切な存在なのに。
俺は、
俺はどうしたかったんだろう。
Aを自分のものにしたかった。
でも、
それは俺の為で、
Aの為じゃない。
俺は、
欲しいものが手に入らなくて、
駄々を捏ねてるガキと同じだ。
「A……泣かないで。」
そっとAを抱きしめて、
Aの髪にキスをした。
ボロボロと涙を零すAに、俺は今、何がしてやれるだろう。
「お前は何にも悪くねぇよ、A。みんな俺のせいだ。」
Aを泣かせたかった訳じゃねぇ、いつも笑顔でいて欲しかった。
シルクにコンプレックスをもってるAが、幸せになれるのかって、俺はただ、心配だっただけのはず。
どこで間違えてしまったんだろう。
「俺は大丈夫だから。シルクんとこ帰りな。きっと心配してる。」
身体を離すと、Aをドアの外へと送り出す。
「帰って。もう来んなよ。」
ドアをバタンと閉めて、ロックする。
ドアの外でAは暫く立っていた様だけど、躊躇いがちな足音が聞こえて、それは遠ざかっていく。
大丈夫、シルクはお前をちゃんとこれからも愛してくれる。
俺はアイツを誰よりよく知ってるから。
好きだった、ホントに愛してた。
切り刻まれるような胸の痛みも、気が狂うほどの絶望感も、全部自業自得だ。
「……アデュー。」
お前への気持ちに、
永遠のサヨナラを。
.
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満葉 - HANAさん» 同感です｡来いっ！って感じなんでかねww (2018年1月28日 22時) (
レス) id: 0dfcacbbb4 (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - 満葉さん» 襲われるって言うか、両手広げて待ちたい(真顔) (2018年1月27日 13時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - みぃさん» 囲まれたい……切実に囲まれたい。 (2018年1月27日 13時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
満葉 - 地球外生命体トリオ大好きです(笑)3人になら襲われて(?)もいいかも (2018年1月21日 0時) (レス) id: 0dfcacbbb4 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - HANAさん» 私だったらこの3人に囲まれて幸せですわ〜！ (2018年1月13日 21時) (レス) id: 934c3d6f9c (このIDを非表示/違反報告)
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