☆体育館 いち【Silk】 ページ10
凛と澄んだ、朝の空気。
本来静かであるはずの体育館には、
力強くボールを付く音、バッシュのスキール音、
それから、彼の息遣いだけが、響く。
私は、ただそれを、
体育館の入口の影に隠れて、眺めるだけ。
いつかいつか。
頑張ってね。って。
大会、応援してるよ。って。
直接言える日がやってきたら、いいのに。
あ、スリーポイント。
その滑らかな軌道。
綺麗にネットをくぐるボール。
どうだ、すごいだろ。
なんて、私が思ってどうすんだ。
そんな風にしていて、
腕時計を見ると、もう7時になる。
もう少し、見て居たいけれど。
私は、後ろに隠し持っていた、スポーツドリンクのペットボトルを、そっと扉の向こう側に置いて、
教室へと踵を返す。
さぁて、今日は英語するか。
これからは、私の朝勉の時間。
この清々しい空気の中で、
誰もいない教室の中で、
勉強するのが、心地よいから。
それと、彼の朝練が見れるから。
それが、私が学校にはやく来る理由だった。
286人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
杏莉栖(プロフ) - シルクとモトキのリクエストをした「あみ」です!ありがとうございます!!とてもきゅんきゅんしました!!イケメンすぎてやばいです…( '-' ) (2018年5月17日 22時) (レス) id: d5291e4eb0 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - Mionaさん» コメントありがとうございます! 楽しんでいただけたみたいでよかったです(ノ≧∀≦)ノ!! (2018年4月29日 2時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
Miona(プロフ) - もしかして僕かな?!リクエスト書いてくださり有難うございました!!とても良かったです(*´˘`*) (2018年4月20日 17時) (レス) id: db9cd35d9a (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - あにゃさん» 初コメ、ありがとうございます!! 最高でしたか!? そう言ってもらえてとても嬉しいです!! シルクをイケメンに描くの好きなんです笑 これからもどうぞ、読んでやって下さい!! (2018年4月19日 23時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
あにゃ(プロフ) - 初コメです!!もう…最高です…(涎)←シルクイケメン過ぎて堪りませーん\(^^)/ (2018年4月19日 9時) (レス) id: ef7b29524b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ