６１話# 手に取るように分かる感情 ページ25
〜Aside〜
朝焼けがこぼれて、部屋を明るく染めていく。
カーテンから差し込む日差しが眩しい。
あたしは目を覚まし、慣れない場所にいる事に気づいた。
A「んん...」
眠い。
こいつのせいで中々眠れなかったため、疲れが取れていない。
あたしは隣で横になっている豪炎寺を睨みつけた。
豪炎寺「おはよう、やっと起きたか」
A「...ふざけやがって」
ベッドは一つしかなくて、ホテル代も無駄には出来ず、結局一緒に寝たのだった。
もちろん、何もしていない。っていうかさせていない。
ちょっとでも触ってきたらぶったたいたり離れたりしてガードを高めていた。
だから寝不足なのだ。
横たわったまま、あたしはあくびを一つ漏らした。
すると隣で豪炎寺が言ってくる。
豪炎寺「しかしFWだったくせに守備は堅いんだな、お前は」
A「当たりめぇだろ、隙なんか絶対に見せねぇんだから」
豪炎寺「隙？...俺から見たらお前は隙だらけだが？」
は？
疑問に思って豪炎寺を振り向く。
すると枕に横顔を乗せていた彼は微笑んでいた。
豪炎寺「ショックだったんだろう？神童が自分から離れていくのが」
A「は？何言ってんだよ」
豪炎寺「俺は、お前の感情なら手に取るように分かる。昔からな」
A「ショックな訳ねぇだろ。あたしにとってあいつは、雷門をコントロールする道具にすぎない」
豪炎寺「...これからは、そううまくいかないかもしれないぞ？」
A「馬鹿な。あいつはあたしから離れられないんだ」
豪炎寺「それほど弱虫かな、神童は？」
え？
豪炎寺「いつまでもお前に頼っているほど、弱い人間ではないだろう？」
神童が弱虫じゃない？馬鹿馬鹿しい。
あいつの脆さはあたしが一番よく分かってるんだぞ。
冷笑がもれる。
A「なめんなよ、豪炎寺」
豪炎寺「何をだ」
A「決まってんだろう？このあたしをなめんなと言ってるんだ。
神童があたしから離れていく？そんなこと絶対にありえない」
豪炎寺「本当に言い切れるのか？」
A「何だと？」
豪炎寺「そう言い切って大丈夫なのか？本当は、不安でたまらないんだろう？」
不安。
それは確かに、神童の決心を聞いた時抱いた感情だった。
A「お前に分かるもんか」
そういい残し、あたしは起き上がって部屋を出た。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
籃香 - あ、あの！このお話とてつもなく面白かったです。本当に面白かった！だから、その〜私とお友だちになって下さい!! (2013年10月10日 18時) (
レス) id: 4a0845b611 (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - 雷神☆さん» あ、そうですか！同じく、豪炎寺くんやヒロトくん達が主人公ちゃんを救おうと行動し始めるので、主人公ちゃんは不安定になりますね。もうじき、豪炎寺くんが主人公ちゃんの遭遇を知りますよ！お楽しみに！更新頑張ります！ (2013年7月14日 14時) (レス) id: 5559c45b6c (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - 風丸 マナミさん» お久しぶり！！神童くんはそうとうショックでしょうね。主人公の今後の発展は、どんどん不安定になります。それはつまり、豪炎寺くんやヒロトくん達が彼女を救おうと行動し始めるからです。もうじき、豪炎寺くんが主人公ちゃんの遭遇を知りますよ！お楽しみに！ (2013年7月14日 14時) (レス) id: 5559c45b6c (このIDを非表示/違反報告)
風丸 マナミ(プロフ) - お久しぶりです☆神童、主人公がフィフスの一員だって知りましたね。主人公がしてる事は本当によく分かります(ρ＿；)皆には主人公の辛い思いである気持ちを分かって、早く救ってほしいです。主人公の活躍気になります。更新頑張って下さい(o・v・o)ﾉｼ (2013年7月14日 8時) (携帯から) (レス) id: 9216772dfd (このIDを非表示/違反報告)
シェリー(プロフ) - ななっちさん» こちらこそよろしく〜♪ (2013年7月10日 0時) (携帯から) (レス) id: e3b541ae33 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななっち
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/trhthe/
作成日時：2013年6月20日 15時
