52話 小さくなっちゃった ページ4
52話
ランニングマシーンで走行中、突然縮んだ琴蕗。
「いで、いたい。」
一緒にトレーニングルームに来ていた、
徳川は驚きを隠せない。
隣でハイエナの様に走っていた彼女が、
小さくなってしまったのだから。
「えっ、どこ？ここ…。」
「おい、お前の名はなんだ？」
「楠木琴蕗、3さい。」
「俺の事…分かるか？」
「おにいさん、しらない。」フリフリ
色々聞いてみると自分の事以外記憶がないようだ。
「とにかくコーチの元へ連れて行こう、ついてこい」
徳川の後ろをついてこない琴蕗…。
「どうした？」
「てて、」
手を繋げとジェスチャーしてくる。
「手か…。」(謎のトキメキ)
手を繋いでコーチの元へ連れて行き事情を話す徳川。
「えぇー、琴蕗！？
可愛いねぇ〜、娘に会いたくなるよ。」
琴蕗を抱っこする斎藤。
「…大人しいですね。
何が原因で、小さくなったのでしょう？」
「おいっ！これはどうなってるんだ！？
これでは、トレーニングができないではないか！」
「ごめんね、」
拓植に軽く怒鳴られ、謝る彼女。
「怒鳴らない、怒鳴らない！
あの顔怖かったね〜琴蕗。」
「とにかく私達で原因を調べてみます。」
「その間中学生の彼等に、琴蕗の面倒見てもらおうかな？ほらっ、これもトレーニングの一環として！」
「…分かりました。
ですが、我々高校生も協力します。」
「と言う訳です。」
「琴蕗！？どうしてこんな姿に…
誰かに毒でも盛られたのかい！？
あぁ、僕はっ、なんで助けてあげられなかったんだ…僕は、僕はぁぁあーーー！！！
なーんてね、どう？僕の演技？」
「ごめんね、」
「スベってるぞ入江…お前は謝らなくていい。」
琴蕗を抱っこし頭を撫でる鬼。
「それにしても本当に大人しいね
顔がもう出来上がっているし。」
「はい、綺麗な顔をしていますね。」
「あぁ、ってもう時間だ、
よしっ、中坊共に預けてくるか！」
鬼の言葉を聞き、3人の名前を覚えたばかりの彼女は
「鬼、入江、徳川？いなくなるの？」
「…。」
「えー可愛い！」
「あははっ！俺達と離れるのが寂しいのか？
大丈夫だ、これから会いに行くのは
俺のハートに火をつけた奴らだからな！」
「俺達も空いた時間、顔を出す。」
「そうだよ、だから悲しい顔しないで。」
続く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 71人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏目夏樹(プロフ) - え？！平等院さんと付き合ってたの？ギャグ？！！だよねー (2021年4月6日 19時) (
レス) id: 870a62657e (このIDを非表示/違反報告)
甲賀忍者(プロフ) - でゅ様 コメントありがとうございます！亜久津完全に間違ってました！ご指摘ありがとうございます！修正させていただきます！嬉しいお言葉本当にありがとうございます！ (2021年3月10日 11時) (レス) id: 0e780aa7b5 (このIDを非表示/違反報告)
でゅ； - 面白くてイッキ読みしてしまいました！これからも更新頑張ってください！あと、すみません、訂正なんですが、悪久津ではなく、亜久津です！(わざとやってたらごめんなさい））) (2021年3月10日 2時) (レス) id: 08fbe110f8 (このIDを非表示/違反報告)
甲賀忍者(プロフ) - 白様、コメントありがとうございます！面白いと思ってもらえる事が一番嬉しいです！ダサい作者、読者様をバネに更新頑張らせて頂きます！ (2021年2月12日 19時) (レス) id: 0e780aa7b5 (このIDを非表示/違反報告)
白 - 面白くて一気読みしてしまいました！更新頑張ってください！応援してます^ ^ (2021年2月12日 17時) (レス) id: da0e0b59a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：甲賀忍者 | 作成日時：2021年1月28日 17時
