忍術学園の四年生の女の子２

風邪をひいたの段 ページ32

兵庫水軍での二泊三日の水練授業を終え、学園に戻ってきた忍たま達。








『涙)ふぇ〜ん、ふえっつ、苦しい…。私何も

悪い事してないはず…暑いし 寒いし(涙。』





甲賀 貞姫が学園に返って早々風邪を引いたのだ。


それも、苦しい風邪のようで１日中泣いていた。




伊「よし、よし、泣かないで 貞姫。

それにしても…これは、酷い熱だなぁ〜。」




伊作先輩が、貞姫の額に冷たい布をのせた。




滝「失礼します！貞姫 大丈夫か？」




喜「 うわぁ〜、いつも無表情なのに 泣きっぱなし

だ。貞姫 大丈夫？」




『涙)ゔぇぇん、大丈夫じゃなあいぃ〜(涙

苦しい…。』





滝「貞姫が こんな顔で泣くとは…。

余程苦しいんだな。」




喜「だらしのない顔〜。

隙があって可愛いけどね〜。」




喜八郎は 貞姫 のほっぺを引っ張った。




『滝夜叉丸喜八郎、苦しい。風邪やだぁ〜(涙。』




滝「喜八郎やめなさい！」




喜「伊作先輩、貞姫 酷い熱ですね〜。

何か薬ありませんか？」




伊「飲ませたんだけど、薬も水分も戻しちゃって、

貞姫 飲む事も食べる事もままならないんだ。」




滝「薬を戻してしまうとは。

どうにかならんものか…。」




喜「寝かせておくのも何だから、穴に入れる？」




滝「喜八郎、真面目に考えろ。」




喜「嘘だよ〜、ごめん〜ごめん〜。」




伊「悪いけど、２人共貞姫 を看病していてくれ

ないかい？ 僕も、貞姫 が心配なんだけど、

放課後の時間に授業があってね…。

終わったらすぐ医務室へ向かうから！」




滝「この！平 滝夜叉丸にお任せ下さい！」



喜「はい！安心して下さい〜。」



伊「ありがとう、じゃ、行ってくるよ！」





伊作先輩が、出て行った後 貞姫 は泣き疲れたの

か、眠ってしまった。

だが、顔が真っ赤でとても苦しそうだ。





喜「貞姫 寝ちゃったね、苦しそうだし。」





滝「額の布を変えてやろう、って熱いな。」





『 小声)滝夜叉丸〜喜八郎〜、撫でて。』




滝「いいぞ！早く治れ〜 早く治れ〜。」



『小声)喜八郎〜手。』



喜「手？ 僕の手タコだらけだよ〜。」



『いいの…。スッーツzzz…。』



貞姫 は、喜八郎の右手と滝夜叉丸の左手を握り

しめ再び眠りについた。



喜「もう、可愛いんだから〜。」


滝「全くだな。忍たまの姫さま。」

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