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あのあとわたしは退院できた。
正しくは"治療放棄"なんやけど。
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でも通院とかはするけどね。
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退院して次の日には大学へ通った。
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「重岡くん！」
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門のところで重岡くんを見かけ、声をかけてみた
しげ「あ、（人1）さん！」
「堅苦しいから“さん”なんてやめて。」
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しげ「じゃあ…（人2）でええ？」
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「ふふ、ええよ。」
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しげ「学科はどこなん？」
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「普通科！」
しげ「同じやん」
．
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「偶然やね」
．
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しげ「おん、」
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．
しげ「席隣ええ？」
．
「ええけど、」
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わたしたちは長椅子の横並びに座った。
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うわ、全然授業追いつけない。
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まぁ、いっか。寝よ。
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多分ものの数分で顔を伏せたと思う。
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すると隣から
ー…ちょんちょんっ
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「…んう、」
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しげ「起きたw？」
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「なに人の肘で遊んでんのw」ﾋｿｯ
重岡くんがいたずら気にわたしの肘を突っついてた
．
．
しげ「寂しいやん、寝られると」ﾋｿｯ
「しゃあないなぁー」ﾎﾞｿｯ
仕方ないから起きることにした。
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こういうこともいつもと違って楽しいかも。
入院する前は結構一人で授業受けてたし。
しげ「ふはっw」
「もう、」
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作者名：重岡だぃき | 作成日時：2020年7月14日 13時
