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風邪も治りつつあったから次の日は大学へ行くことにした。
しげ「あれ、あの子…。」
そこには一人だけみんなと反対で玄関から帰ろうとしているのを目撃した。
サボるんかな？これから授業あるのに
．
．
しげ「ねぇっ！！」
俺は意を消して呼び止めた。
．
．
「…なんですか。」
．
．
その子は機嫌が悪そうにこっちを振り向いた
しげ「学校…入らへんの？」
．
．
「面倒くさくなっちゃって…今日は天気もいいし、出掛けようかなって。」
．
．
しげ「けど単位…」
「わたしにそんなもの必要ないしね。」
．
．
必要ないって、、
どういう？
．
．
しげ「そうや、これ！生徒手帳落としてったやろ？」
俺は鞄に入れたままの生徒手帳を（人1）さんに渡した。
「わたしの…ってことは昨日助けてくれたの貴方だったんだ。」
しげ「たまたまな、通りすがっただけやし！」
その子は生徒手帳を手にとった。
．
．
．
「お礼、したいからサボらない？」
．
．
単位もあるしなぁ
．
しげ「いや、そんな気を遣わんでええよ！」
．
．
「でもせっかくだし、行くよ！」
．
．
．
ー…ｸﾞｨｯ
．
．
その子は俺の腕を掴んで半ば強制的に連れ出された
．
しげ「わっ、ちょっ…」
．
．
今日はもう元気なんかな思って（人1）さんに付き合うことにした。
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作者名：重岡だぃき | 作成日時：2020年7月14日 13時
