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しげSide
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しげ「…んっ…」
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智洋「…しげっ、」
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しげ「…っ、神ちゃ…俺…」
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俺はベッドから起きようとしたが神ちゃんに制止された。
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智洋「いいから、まだ安静にしてろって。」
しげ「…けど…俺みんなの前で声上げてしもうた…。」
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智洋「んなこと気にしてへんから、いきなり倒れてもうたから心配しとったで？」
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しげ「ごめん、昔のこと思い出してん…。」
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智洋「大丈夫やから、しげはもう一人じゃあらへんねん。」
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しげ「…でもみんな俺のこと知ったらどう思うんやろうか？ハハ(笑)ほんまこの血が憎いわ。」
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って俺は横になったまま手のひらを見つめた。
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智洋「…しげ、辛いときは無理せんで泣いてええんやで？」
しげ「神ちゃん…」
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俺は神ちゃんに抱きついて、涙を流した。
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しげ「…ッｸﾞｽｯごめっ…神ちゃん…俺怖いんや、またあんなことが起きたらって思うと…。」
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智洋「ん、」
神ちゃんは俺の頭を撫で、頷きながら話を聞いてくれる。
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しげ「みんなの前ではリーダーで居らんと思って、ｸﾞｽｯ…でも、ホンマはずっと怖いんよ…みんながいつか離れてまうんやないかって…ｸﾞｽｯ」
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智洋「離れたりせえへんよ…みんなしげのこと感謝してる、恩を返したいんやて。」
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しげ「…神ちゃっ…っｸﾞｽｯ」
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俺やって、人間や…時には恐ろしくなって、
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弱音くらい吐く、どうして俺はみんなと違うんやろう…どうしてあんな辛い思いせなあかんかったん？
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作者名：かみしげ。。 | 作成日時：2020年6月5日 19時
