検索窓
今日:5 hit、昨日:11 hit、合計:74,961 hit

You過去。 ページ36


















望「なぁ、」







あの後小瀧さんがわたしの部屋へやって来た。
















「なんですか?」







望「なんで、この事務所入ろうと思ったん?」
















「…どうしてそんな事聞くんですか?」






望「なんとなく、気になってん。俺探偵って仕事にまだ恐怖あんのに…(人2)ちゃんはよく関われるな思ってん。怖くないん?」














「……怖くないって言ったら嘘になりますけど…わたし、別にいつどうなっても、構わないんで。」







望「え。どういう…こと?」























「…わたし、別に生きるのも、死ぬのも面倒くさくて…わたしなんか死んでもいいやって思ってるから、怖いってあまり、思わないかもしれないです。」














望「どうして、そんなこと言うん?」















わたし、今どんな表情で話してるんやろ。














ー…パタンッ






わたしは読みかけの本を閉じ、小瀧さんの方へ目線を向いた。















「…小瀧さんも重岡さんと一緒に助けてくれたから覚えてるでしょ?」







望「おん、」















「わたし、学校に行くだけでクラスメイトにいじめられて…家でも、虐待にあって…生きる希望というか…楽しみが何もなかった。」













望「虐待って…。」













「わたしは、いつもいらない子って言われて育ったの、殴られて、蹴られて、寒いところに閉じ込められたり…殺されかけたりもした…重岡さんに訓練してもらう前までは本当に弱くて…されても何もできなくて…ただ、泣いてた。」














望「…」







「重岡さんと小瀧さんが助けに来てくれてなかったら、あの日、わたしは死んでたかもしれない…。でもわたしに居場所を与えてくれて、嬉しかった。だからね、メイド喫茶の実践のとき…言わなかったけど、初めて怖いって思って…死にたくないって思えたの…。」





















望「(人2)ちゃん…ッ」











「ちょ、なんで小瀧さんが泣いてるの?」






わたしは小瀧さんの方へ駆け寄った。














望「良かった思ってん…死ななくて…、ほんま良かった…ッグスッ」







「っ、小瀧さん…」



















望「ありがとう、話してくれて。」





「…っ、それより、わたしのことはどうでもいいから重岡さんのこと知りたい…っ」






望「リーダーのこと?」

重岡の正体→←オフの日



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
170人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かみしげ。。 | 作成日時:2020年6月5日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。