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「じゃあ、俺は保健室寄ってから寮に戻るわ」
「ほーい、んじゃ寮長に言っとくわ」
「頼んだコネシマ」
⠀四人に背を向け歩きだそうとしたその時、後ろでショッピが「あれ、チーノどうしたん？帰らんの？」と、不思議そうな声色で言った。つい振り返ると、チーノはこちら−−アーシェの方を見ており、瓶底眼鏡が夕日で反射していた。
「心配せんでも、こいつやったらすぐケロッとしとるやろ」
「そんな仲良くなかった癖にぃ」
「今も仲良うないわ！俺こいつ嫌い！」
⠀拗ねんといて、俺別にこいつ好きなわけちゃうし仲良くもないから、と全力否定をする。チーノは少し恨めしげな顔をするも、終礼の時間が迫っているからかすんなりとその場を後にした。
「邪魔すんで〜」
「邪魔するならかえ………ロボロ！」
「ほな、さいなら」
「まてまてまて」
アーシェを近くのベッドに横たわらせ、颯爽と保健室を出ようとするも、手首を捕まれそれは阻止された。
「説明」
「あー………木と頭突きした(殺す気で撃った魔法のせい)挙句、二級魔獣と鬼ごっこした頭も体も重
「いや足りひん足りひん、頭が重症者って酷すぎん？それはまた意味変わってくるわ、
「まあ、気にせんといて。俺も思い出したないんよ」
「思い出してくれな困るんよ……」
そう言い頭を抱えながら椅子に座った男−−−しんぺい神は俺をジト目で見てから、ベッドに横たわる顔色が幾分か悪いアーシェを見た。そしてため息を一つ。
「ロボロ………女の子と関わりがないのは仕方ないことやけど、だからって………な…………乱暴は………」
「いやまて、なんかすごい勘違いされとる気ぃすんねんけど」
「ハイハイ言い訳しない」
こうなる元凶になったのは自分であるし、自分は男だ、腹を括る覚悟を決めると、回復魔法を準備しているペ神に事情を話した。
「−−−嫉妬………ね」
呆れられるかと思いきや、ぺ神の反応は想像していたものとはまた違っていた。神妙に呟かれたそれは、どうにもいつものものとは違っていた。
「ロボロ、最近他になんか変わった所ない？」
「ないけど」
「そう、ならええねんけど、他になんかあったらすぐ来て」
「なんで？」
「なんでも。…………あと、この子のペンダントにはあまり触れない方がいい」
そう言い、ペ神は続けた。
「−−−このペンダントは、呪われてる」
続く
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作者名：w579hgtvbj | 作成日時：2024年1月13日 18時
